最新記事
食生活

女性の認知機能障害のリスクを6%低減!?、脳の健康を守る「MINDダイエット」とは

FOOD FOR THE BRAIN

2024年11月28日(木)18時19分
ハティ・ウィルモス
女性の認知機能障害のリスクを6%低減、脳の健康を守る「MINDダイエット」とは!?

TIJANA87/ISTOCK

<地中海式ダイエットにDASHダイエット(高血圧予防のための食事療法)を介在させて神経の変性を遅らせる食事法「MIND食」。無理な制限より賢い選択、認知症対策につながる可能性も>

脳の健康のために開発された食事法「MIND(マインド)ダイエット(Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay Diet)」が、認知症やアルツハイマー病、加齢による記憶障害に伴う認知能力の低下を遅らせたり予防したりできる可能性について、新たな研究が米学術誌ニューロロジーに発表された。

MIND食とは、地中海式ダイエットにDASHダイエット(高血圧予防のための食事療法)を介在させて神経の変性を遅らせる食事法のこと。心臓の健康から総体的な長寿まで数多くの健康効果との関連性が指摘されている地中海式ダイエットと、血圧を下げることを目的に開発されたDASHダイエットを組み合わせたアプローチだ。


「MIND食の良いところは、食べるべきものを中心に構成されていることだ」と、論文の筆頭著者で、シンシナティ大学医学大学院准教授のラッセル・ソーヤーは言う。

「食べることが好きな人には、厳しい制限よりも、ナッツやベリー、豆類を加えてオリーブオイルのドレッシングをかけた濃い緑色の葉野菜のサラダを積極的に食べるほうが、はるかにうれしいだろう」

MIND食は全粒穀物、葉野菜、ベリー、豆、ナッツを重視し、その他の野菜、魚介、鶏肉、オリーブオイルも推奨する。ワインと赤身肉は量を控えめに。ファストフード、揚げ物、バター、マーガリン、ペストリー、甘い菓子類は避けるのが好ましい。

「推奨されている食品は抗酸化物質が豊富で、飽和脂肪やトランス脂肪の摂取につながる不健康な食べ物は制限されている」

食と健康
消費者も販売員も健康に...「安全で美味しい」冷凍食品を届け続けて半世紀、その歩みと「オンリーワンの強み」
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中、TikTok巡り枠組み合意 首脳が19日の電

ワールド

米国務長官、カタールに支援継続呼びかけ イスラエル

ビジネス

NY州製造業業況指数、9月は-8.7に悪化 6月以

ビジネス

米国株式市場・午前=S&P・ナスダックが日中最高値
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 8
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中