最新記事
健康

寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】

How Millions of Americans Could Live 5 Years Longer

2024年11月24日(日)10時30分
ハッティ・ウィルモス
ランニングシューズ

StockSnap-pixabay

<最も身体的に活動的な25%の人々の総身体活動量は1日約2時間半のウォーキングに相当...平均して5年、最も運動不足の人々であれば寿命が11年延びる可能性も>

「英国スポーツ医学雑誌(British Journal of Sports Medicine)」に発表された最新研究によると、40歳以上のアメリカ人のうち、最も運動している上位25%の人々と同レベルの運動をすることで、平均して5年寿命が延びる可能性があるという。

また、この研究では40歳以上のアメリカ人の中で最も運動不足の25%の人々が上位25%の人々と同レベルの運動を行うことで、平均して11年寿命が延びる可能性についても試算し、次のように述べる。


 

「この研究結果は、運動がこれまで考えられていたよりもはるかに大きな健康上の利益をもたらすことを示しています。これはより精密な方法で測定された結果です」

運動が健康によいことはよく知られているが、運動が寿命にどのように影響するかを正確に把握するためにデータを活用し、異なる運動レベルが寿命に与える影響を測定する予測モデルを作成した。

2003~2006年に行われた「米国全国民健康・栄養調査(NHANES)」のデータを使用。この調査では、40歳以上の人々の活動レベルが追跡されており、さらに2019年のアメリカ合衆国国勢調査局の人口データや、2017年にアメリカ全国保健統計センター(NCHS)に記録されている死亡データも活用された。

これらの情報を基にアメリカ人の中で最も身体的に活動的な25%の人々の総身体活動量が1日約2時間半のウォーキングに相当することを算出。もしアメリカの40歳以上の全員がこのレベルの運動を毎日行えば、平均寿命が78.6歳から約84歳に延びると研究者らは推定する。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ

ビジネス

中国10月物価統計、PPIは下落幅縮小 CPIプラ

ワールド

フィリピン、大型台風26号接近で10万人避難 30

ワールド

再送-米連邦航空局、MD-11の運航禁止 UPS機
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 9
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中