最新記事

ブレグジット

英EU、通商交渉でなお問題 ジョンソン「合意なしでも繁栄」

2020年12月22日(火)11時27分

英国のジョンソン首相は21日、欧州連合(EU)と続けている自由貿易協定(FTA)などの交渉について、なお問題が残っているとし、合意しないまま31日の「移行期間」終了を迎えても、英国は繁栄すると述べた。代表撮影(2020年 ロイター)

英国のジョンソン首相は21日、欧州連合(EU)と続けている自由貿易協定(FTA)などの交渉について、なお問題が残っているとし、合意しないまま31日の「移行期間」終了を迎えても、英国は繁栄すると述べた。

ジョンソン首相は、EUとFTAで合意できるかとの記者団の質問に「見解は変わっていない。問題が残っている」とし、「英国が自らの法律を完全にコントロールできる必要があると誰もが理解することが重要だ。英国は自国の漁業もコントロールできなくてはならない」と述べた。

その上で「英国には世界貿易機関(WTO)規則で十分だ。われわれに降りかかるいかなる困難にも当然対応する。EUと合意したくないと言っているのではない。WTO規則で完全に十分ということだ」と述べた。

EUを離脱した英国が加盟国とほぼ同等に扱われる「移行期間」は31日で終了。交渉に残された日数はあと10日になった。

ジョンソン氏はこの日、43歳(訂正)の誕生日を迎えたフランスのマクロン大統領と電話会談を実施。国境問題について話したが、EU離脱に関しては語らなかったと述べた。

こうした中、EUは漁業権について英国が新たに行った提案を検討しているとブルームバーグニュースが報道。英国はEUに対し、EU側の漁船が漁獲高の3分の2を持ち帰ることを許可すると提案したという。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



ニューズウィーク日本版 ハーバードが学ぶ日本企業
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月30日号(9月24日発売)は「ハーバードが学ぶ日本企業」特集。トヨタ、楽天、総合商社、虎屋……名門経営大学院が日本企業を重視する理由

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナとシリアが外交関係回復、指導部がNYで会

ビジネス

黄金株の権限など、見解分かれ得るもの=米工場停止阻

ワールド

香港・スリランカ・チリ・バングラデシュがRCEPへ

ビジネス

中国人民銀、香港で人民元建て債券の支援強化へ=副総
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 2
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 3
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 4
    【クイズ】ハーバード大学ではない...アメリカの「大…
  • 5
    クールジャパン戦略は破綻したのか
  • 6
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性…
  • 7
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 8
    トランプの支持率さらに低下──関税が最大の足かせ、…
  • 9
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 10
    9月23日に大量の隕石が地球に接近していた...NASAは…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 5
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 6
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 7
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 8
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 9
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 10
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中