ニュース速報
ワールド

グリーンランド、観光客増加 トランプ効果や新空港が追い風

2025年03月21日(金)18時58分

10月21日、 デンマークの自治領グリーンランドの観光産業が活気づいている。トランプ米大統領が購入意欲を示して世界的に注目が集まったことや、新国際空港の開港が追い風になっている。 ヌークで2月撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

Jacob Gronholt-Pedersen Tom Little

[ヌーク(グリーンランド) 21日 ロイター] - デンマークの自治領グリーンランドの観光産業が活気づいている。トランプ米大統領が購入意欲を示して世界的に注目が集まったことや、新国際空港の開港が追い風になっている。

統計局によると、1月の国際線の旅客数は前年同月比14%増。ホテルの宿泊者数も過去10年間で着実に増加している。

最大の都市ヌークでは昨年11月に新国際空港が開港。観光局によると、観光事業者の75%が開港後3カ月で予約が増えたと答えた。米ユナイテッド航空は6月にニューヨークからの直行便を就航する。

グリーンランドは現在、輸出の95%を漁業に頼っているが、政府は観光や鉱物産業を強化し、経済の多角化を進めたい考えだ。

観光の魅力は広大な氷床、氷河、フィヨルドのほか、クジラなど豊富な海洋生物。また、先住民イヌイットの文化に対する誇りも高まっている。

ユネスコの世界遺産に登録されたアイスフィヨルドがある観光拠点イルリサットにも2026年に新国際空港が開港予定。南部カコトックでも国際空港の建設が進んでいる。

氷山を巡るボートツアーを運営するある男性は、観光客の増加を見越した銀行から事業の拡大を勧められていると発言。「特にトランプという名の人物のお陰で、予約が格段に増えている」とした上で「今年は新空港の効果を見極めたい。今後どうなるか分からないため、少し自制している」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン最高指導者ハメネイ師、攻撃後初めて公の場に 

ワールド

ダライ・ラマ「130歳以上生きたい」、90歳誕生日

ワールド

米テキサス州洪水の死者43人に、子ども15人犠牲 

ワールド

マスク氏、「アメリカ党」結成と投稿 中間選挙にらみ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    反省の色なし...ライブ中に女性客が乱入、演奏中止に…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中