24年の中国成長率5%、「ポジティブなサプライズ」=IMFチーフエコノミスト

国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グランシャ氏は17日、中国から2024年の経済成長率が5%だったという報告があったとし、「ポジティブなサプライズ」と述べた。2019年7月撮影(2025年 ロイター/Rodrigo Garrido)
[ワシントン 17日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グランシャ氏は17日、中国から2024年の経済成長率が5%だったという報告があったとし、「ポジティブなサプライズ」と述べた。
IMFによる24年の中国成長率見通しは4.8%だった。
IMFは17日、25年の世界経済成長率見通しを0.1%ポイント引き上げ、3.3%とした。中国については25年を0.1%ポイント上げ4.6%、26年を0.4%ポイント上げ4.5%とした。財政刺激策による勢いを反映しているとしつつも、貿易政策の不確実性によって相殺されるとも指摘した。
グランシャ氏はオンライン記者会見で「中国経済はより国内主導の成長型へと転換する必要がある」とし、自国の国内成長をけん引するために対外貿易のみに頼ることはますます困難になるという認識を示した。
中国当局が複数の措置を講じていることを認識しつつも、一段の取り組みが必要とした。
また、中国経済のぜい弱性は多くの新興国や途上国に波及効果をもたらし、世界経済にとってリスク要因となると述べた。