ニュース速報

ワールド

日中韓外務省高官、早期の首脳会談で合意 外相級で詰めの協議へ

2023年09月26日(火)18時19分

日中韓3か国の外務省高官協議が26日、韓国で開かれた。日本からは船越外務審議官が出席した(2023年 ロイター/Kim Soo-hyeon)

Josh Smith Hyonhee Shin

[ソウル 26日 ロイター] - 韓国、中国、日本3カ国の外務省高官協議が26日に開かれ、「最も早い都合の良い時期」に首脳会談を開くことで合意した。韓国外務省が発表した。

3カ国首脳会談は2019年を最後に途絶えている。

同省によると、具体的な日程は引き続き協議し、「2カ月ほど以内に」外相会談を開く。

日本の放送局TBSは26日、日中韓サミットの12月開催について、韓国が日本と中国に打診したと報じた。

今回の外務省高官協議を巡っては、首脳会談再開に向けた調整のほか、日韓が2国間や米国との協力を強めていることを巡る中国の懸念を和らげる狙いもあったとみられる。

韓国政府高官は、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国国内配備を巡り中国との関係が悪化した2017年以降、中国側が日中韓の協力と協議開催を積極的に模索してきたと指摘。

「韓日米3か国の安全保障パートナーシップがますます緊密になっていることについて(中国側に)多少の不快感があるのは確かだ」と述べた。

米カーネギー国際平和財団のシニアフェロー、トン・ザオ氏は、供給網を同盟国や友好国を中心に再構築する米国の「フレンドショアリング」に対抗するため、中国が日韓との通商関係を活用し、安全保障や防衛問題を巡り両国との対話を拡大しようとする可能性が高いと指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米中小企業、26年業績改善に楽観的 74%が増収見

ビジネス

米エヌビディア、株価7%変動も 決算発表に市場注目

ビジネス

インフレ・雇用両面に圧力、今後の指標に方向性期待=

ビジネス

米製造業新規受注、8月は前月比1.4%増 予想と一
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中