zzzzz

ニュース速報

ワールド

米国務長官、中国の韓正国家副主席と「率直で建設的な協議」

2023年09月19日(火)08時31分

ブリンケン米国務長官は18日、国連総会に合わせ、中国の韓正国家副主席と会談した。代表撮影(2023年 ロイター)

Humeyra Pamuk Michael Martina

[ニューヨーク 18日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は18日、国連総会に合わせ、中国の韓正国家副主席と会談した。国務省の声明によると「率直で建設的な協議」を行った。

双方はオープンな対話手段の維持で合意したほか、ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮、台湾海峡について話し合ったという。

世界最大の経済大国である米中は緊張した関係の改善に向けて高官による会談を実施しており、先週末にはサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)と中国の王毅外相が地中海の島国マルタで会談した。

ブリンケン氏は会談の冒頭、「世界はわれわれが責任を持って(米中)関係を管理することを期待している。米国はそうすることを確約する」と指摘。「米国の見解では顔を合わせて外交することが意見の異なる分野に対処する最善の方法であり、両国の協力分野を探る最善の方法でもある」とした。

一方、韓氏は「現在、中米関係は多くの困難と課題に直面している」とし、米国が米中両首脳のコンセンサスの履行に努め、関係の安定的な発展を促進することを望むと言及。「世界は安定的かつ健全な中米関係を必要としている」とした。

米中首脳会談の実現性に関しては両氏とも言及しなかった。

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は、11月にサンフランシスコで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて会談する可能性がある。

米中は台湾や貿易、麻薬鎮痛剤「オピオイド」の一種「フェンタニル」、人権といったさまざまな問題で対立している。米国内には中国との関係を強めていく戦略に疑問を呈し、米政府高官の電子メールを標的とした最近のハッキングなど挑発行為を阻止できなければ、中国をつけあがらせることになると警告する向きもある。

米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は18日、中国は主要な競合を全て合わせた規模を上回る巨大なサイバースパイ活動プログラムを有していると述べた。

ブルッキングス研究所の中国専門家、ライアン・ハス氏は米中のハイレベル協議のペースを踏まえると、単なる関係管理の一環ではなく、目的があると指摘。「11月に生産的な首脳会談を実現するための地ならしに取り組んでいるのだろう」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相、米議会で演説へ 「戦争の真実」伝達

ワールド

韓国、東岸沖に莫大な石油・ガス埋蔵か 尹大統領が探

ビジネス

ETF含み益「けっこうある」、株安でも直ちに期間損

ビジネス

25年度PB黒字化が視野に入る努力続ける=新藤経済
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 5

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 6

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 7

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 8

    「娘を見て!」「ひどい母親」 ケリー・ピケ、自分の…

  • 9

    「みっともない!」 中東を訪問したプーチンとドイツ…

  • 10

    中国海外留学生「借金踏み倒し=愛国活動」のありえ…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 4

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像を…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 7

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中