[8日 ロイター] - トランプ前米大統領が政府の機密文書の保持と司法妨害を巡り連邦大陪審に起訴されたことが、関係筋の話で明らかになった。

トランプ氏は8日、自身が立ち上げたソーシャルメディアに「起訴された」と投稿。フロリダ州マイアミの裁判所に13日に出頭するよう命じられたと明らかにし「私は無実だ」と訴えた。

2024年大統領選に出馬を表明している同氏は、ポルノ女優に口止め料を払って不倫のもみ消しを図った問題でも起訴されており、3月に初公判を控える。2件目の起訴はさらなる痛手となりそうだ。

同氏の弁護団にコメントを求めたが回答はない。大陪審の手続きは非公開のため、政府はコメントできない。

トランプ氏の機密文書持ち出しに関する司法省の捜査を率いてきたジャック・スミス特別検察官の報道官はコメントを控えた。

関係筋によると、トランプ氏は7件の罪で起訴された。起訴内容はまだ非公開で、トランプ氏自身も確認できる段階にはない。

同氏の弁護士、ジム・トラスティ氏はCNNに対し、共謀や虚偽報告、司法妨害、機密文書保持によるスパイ活動法違反が罪状に含まれていると明らかにした。13日までに起訴状を確認できる見込みだとした。

司法省はトランプ氏が21年1月の退任後も機密文書を不適切に所持した疑いについて捜査を進めてきた。捜査妨害を試みたかについても調査が行われた。

国立公文書館は1年以上にわたりトランプ氏が持ち出した機密文書の回収を試みたができなかった。これを受けて22年にこの問題の調査報告が検察当局に送られた。トランプ氏は退任から1年経った22年1月に15箱分の文書を引き渡したが、当局は同氏が持ち出した文書を全て返還していないとの見方を固めた。

大陪審は司法省の要請で22年5月にトランプ氏に機密指定の文書を全て返却するよう求める召喚状を出した。

連邦捜査局(FBI)は同年8月にフロリダ州にあるトランプ氏の邸宅「マールアラーゴ」を家宅捜索して約1万3000点の文書を押収。このうち100点は機密文書に分類されていた。

トランプ氏は文書の持ち出しについて、在任中に機密指定を解除したため問題はないとの立場を示してきた。ただ、機密解除の証拠は示していない。

同氏は4月に不倫相手への口止め料支払いを巡り業務記録改ざんなどの罪に問われた事件で出頭し、34件の罪状について無罪を主張した。

同氏はなお来年の大統領選で共和党の最有力候補。

スミス特別検察官は一方、トランプ氏と側近らが20年大統領選の結果を覆そうとした疑いについての捜査も率いている。

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