ニュース速報

ワールド

北朝鮮、打ち上げ通告今後行わず 安保理は「米の付属物」と非難も

2023年06月04日(日)15時04分

 北朝鮮は4日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、軍事偵察衛星の打ち上げを巡り国連安全保障理事会が米国の要請で会合を開いたことを非難した。また、今後は打ち上げの事前通告は必要ないとする論説を掲載した。ソウルで5月撮影(2023年 ロイター/KIM HONG-JI)

[ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮は4日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、軍事偵察衛星の打ち上げを巡り国連安全保障理事会が米国の要請で会合を開いたことを非難した。また、今後は打ち上げの事前通告は必要ないとする論説を掲載した。

金正恩朝鮮労働党総書記の妹で党副部長の金与正氏は今回の会合について、安保理が北朝鮮の宇宙開発権を無視する「強盗のような要求」を受け入れ、米国の「政治的な付属物」であることを示した新たな兆候だと声明で述べた。

また、衛星打ち上げが米国とその同盟国からの脅威増大に対する「正当な自衛的対抗措置」だと指摘。国連の制裁決議がたとえ何百回、何千回出されても決して認めないとし、偵察衛星打ち上げを含む主権行使を続けると強調した。

KCNAは、国際問題アナリストのキム・ミョンチョル氏という人物の論説記事を掲載し、国際海事機関(IMO)が北朝鮮のミサイル実験を非難する決議を採択したことに反発。IMOに対する衛星打ち上げの事前通告はもはや必要ないという立場を公式に表明したものと見なすとした。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ

ワールド

トランプ氏、ニューズ・コープやWSJ記者らを提訴 

ビジネス

IMF、世界経済見通し下振れリスク優勢 貿易摩擦が
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウザーたち
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 7
    「どの面下げて...?」ディズニーランドで遊ぶバンス…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    アフリカ出身のフランス人歌手「アヤ・ナカムラ」が…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 8
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中