ニュース速報

ワールド

共和上院トップ、トランプ氏再選「可能性低い」 差別主義者と面会で

2022年11月30日(水)08時04分

米共和党下院トップのマッカーシー院内総務は29日、トランプ前大統領が白人至上主義者のニック・フエンテス氏と会食したことに言及し、共和党にはフエンテス氏の信念を受け入れる余地はないと言明した。写真は同日、ホワイトハウスで記者団に語るマッカーシー院内総務(2022年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米共和党上院トップのマコネル院内総務と下院トップのマッカーシー院内総務は29日、トランプ前大統領が白人至上主義者のニック・フエンテス氏と会食したことについて、共和党にはフエンテス氏の信念を受け入れる余地はないと言明した。

マコネル氏と年明け1月に下院議長に就任する可能性のあるマッカーシー氏がこの件に関して発言するのは、今回が初めて。

マコネル氏はトランプ氏を名指しせずに「共和党には反ユダヤ主義や白人至上主義を受け入れる余地はない。そうした考えの提唱者と会う者は、私の判断では、米国の大統領に選ばれる可能性は極めて低い」と述べた。

トランプ氏が2024年大統領選の共和党候補になった場合は支持するか、と問われると「役職を目指す党の指導者全員に当てはまる」と応じた。

マッカーシー氏も記者団に対し「誰もフエンテス氏と時間を過ごすべきではない」とし「彼の見解は共和党内、さらに米国内どこにも居場所はない」と語った。

トランプ前米大統領が約1週間前、フロリダ州の邸宅マール・ア・ラーゴでフエンテス氏と会食したことを巡っては、共和党内外から批判の声が上がっている。

米ホワイトハウスンのジャンピエール報道官は28日、人種差別や偏見、反ユダヤ主義といった「卑劣な勢力」を米社会からなくす必要があると訴えた。

ペンス前副大統領も28日、ニューズネーションとのインタビューで、「トランプ氏が白人国家主義者、反ユダヤ主義者、ホロコースト否定論者と席を共にしたのは間違いであり、謝罪すべき」という認識を示した。

フエンテス氏は米司法省から白人至上主義者と指摘されており、トランプ氏の支持者らによる昨年1月の米連邦議会襲撃前にワシントンで行われたデモ行進に参加した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、高市首相の台湾発言撤回要求 国連総長に書簡

ワールド

MAGA派グリーン議員、来年1月の辞職表明 トラン

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 7
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中