ニュース速報

ワールド

リヤド空港、巨大ハブ化構想発表 滑走路6本=サウジ皇太子

2022年11月29日(火)11時42分

サウジアラビアのムハンマド皇太子(写真左)は28日、2030年までにリヤド空港を6本の平行滑走路を持つ巨大ハブ空港に拡張する計画を発表した。資料写真、代表撮影、18日、タイ・バンコク(2022年 ロイター)

[リヤド 28日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド皇太子は28日、2030年までにリヤド空港を6本の平行滑走路を持つ巨大ハブ空港に拡張する計画を発表した。最大1億2000万人を取り扱いできるようにするという。国営サウジ通信(SPA)が伝えた。

サウジの政府系公共投資ファンド(PIF)が、現在のキング・ハリド空港を含む形で、57平方キロメートルに及ぶキング・サルマン国際空港を建設する。

サウジ政府は30年までに世界的な輸送・物流のハブになる戦略を掲げており、計画はその一環。地域の巨大企業、エミレーツ航空やカタール航空との競合を想定して新設する航空会社RIAの運航拠点とする。

サウジは事実上の統治者、ムハンマド皇太子が主導する「ビジョン2030」計画に数千億ドルをつぎ込み、経済の多様化と石油への依存度の低減という高い目標を掲げている。

SPAは「この空港プロジェクトは、リヤドを世界トップ10の都市経済圏に変貌させ、30年までに人口を1500万〜2000万人に増加させるというサウジのビジョンに沿ったものだ」と報じた。

報道によると、キング・サルマン空港は50年までに直接・間接的に10万3000人の雇用を創出し、1億8500万人の旅行者と、350万トンの貨物を取り込む見通し。

投資計画の詳細は明らかにされていないが、情報筋はロイターに対し、PIFの航空部門は貨物・旅客航空会社と修理会社、空港のエコシステムを構築するため、巨額資金を調達していると説明した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、5万円回復 ハイテク株し

ビジネス

英、高額所得者の国民保険料優遇措置を大幅削減へ 雇

ワールド

トランプ氏、高市首相に中国を挑発しないよう助言 台

ビジネス

英財務相が予算案発表、増税260億ポンド超 財政余
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 5
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 6
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 7
    ミッキーマウスの著作権は切れている...それでも企業…
  • 8
    あなたは何歳?...医師が警告する「感情の老化」、簡…
  • 9
    ウクライナ降伏にも等しい「28項目の和平案」の裏に…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 1
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 9
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 10
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中