ニュース速報

ワールド

日米など、インドネシアの脱石炭火力に150億ドル支援へ=BBG

2022年11月11日(金)18時02分

 11月11日、インドネシアが石炭火力発電所を早期廃止するのを支援するため、米国、日本などが少なくとも150億ドルの金融支援をする方向で最終調整している。写真はインドネシアのスリ・ムルヤニ・インドラワティ財務相。7月バリ島での代表撮影(2022年/ロイター)

[ジャカルタ 11日 ロイター] - インドネシアが石炭火力発電所を早期廃止するのを支援するため、米国、日本などが少なくとも150億ドルの金融支援をする方向で最終調整している。ブルームバーグ・ニュースが11日に複数の関係者の情報として伝えた。

主要7カ国(G7)は米国と日本を旗振り役に、2022年末までにインドネシア向けの「公正なエネルギー移行パートナーシップ(JETP)」合意の構築を提案している。

インドネシア政府高官は、バリ島で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議の場で、来週にもJETPの下での資金提供が発表される可能性があることを確認した。

インドネシアのルフット海事・調整相はJETPの条件をめぐる交渉は厳しいが、16日までに発表されることを望むと述べた。

ルフット氏はケリー米大統領特使(気候変動問題担当)と電話会談し、協定の進捗状況を確認したと明らかにした。

「インドネシアはこの件に関して非常に明確な姿勢を示している。われわれは経済成長を妨げるような気候変動政策を望んでいない」と表明した。JETPの下で融資を受ける際に有利な条件を求めていることも明らかにした。

ムルヤニ財務相は11日のセミナーで、詳細には踏み込まず、来週にも資金提供の合意が発表されるとの見通しを示し、「エネルギー移行の実現を確信できるような規模になることを期待している」と述べた。

エネルギー省当局者はコメントを控えた。

インドネシアはすでに、昨年の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で発足したエネルギー・トランジション・メカニズム(ETM)のプログラムでアジア開発銀行と協力して脱石炭火力の加速に取り組んでいる。

*カテゴリーを追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

原油先物7%高、イスラエルとイランの攻撃応酬で

ワールド

イラン、イスラエルに反撃 エルサレムなどにミサイル

ワールド

USスチール買収訴訟、米裁判所が停止期限延長 20

ワールド

突っ込んだやりとり、合意の可能性探った=日米交渉で
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 2
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生きる力」が生んだ「現代医学の奇跡」とは?
  • 3
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波でパニック...中国の輸出規制が直撃する「グローバル自動車産業」
  • 4
    ゴミ、糞便、病原菌、死体、犯罪組織...米政権の「密…
  • 5
    【動画あり】242人を乗せたエア・インディア機が離陸…
  • 6
    メーガン妃がリリベット王女との「2ショット写真」を…
  • 7
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 8
    「結婚は人生の終着点」...欧米にも広がる非婚化の波…
  • 9
    先進国なのに「出生率2.84」の衝撃...イスラエルだけ…
  • 10
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 4
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 5
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中