ニュース速報

ワールド

ロシア、ウクライナ支援国をサイバー攻撃=マイクロソフト

2022年06月23日(木)13時57分

 6月22日、米マイクロソフトは公表した報告書で、今年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、ロシア政府のハッカー集団がウクライナ支援国にもサイバー攻撃を仕掛けていると指摘した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)

[サンフランシスコ 22日 ロイター] - 米マイクロソフトは22日公表した報告書で、今年2月のロシアのウクライナ侵攻以降、ロシア政府のハッカー集団がウクライナ支援国にもサイバー攻撃を仕掛けていると指摘した。

過去の調査で既に、ウクライナ侵攻以降にロシア政府の支援を受けたハッカー集団がウクライナの企業や政府機関を標的にしたこと明らかになっている。

マイクロソフトのブラッド・スミス社長は報告書で「現在行われている戦争のサイバー的側面は、ウクライナを遥かに越えて広がっており、サイバースペース独自の性質を反映している」と説明した。

報告書によると、ウクライナを除く42カ国の128組織がロシアによるサイバー攻撃を受けた。ウクライナ以外で最も多く攻撃を受けたのは米国で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国も狙われた。

攻撃を受けた組織が拠点を置く国にはデンマーク、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ポーランドのほか、NATO加盟の意向を表明しているフィンランドとスウェーデンも含まれている。

報告書は「攻撃対象は大半が政府だが、シンクタンクや人道支援団体、重要なインフラ業者も含まれている」と指摘。ウクライナ支援国へのサイバー攻撃の成功率は約29%で、情報流出に結び付いた事例もあるという。

ワシントンのロシア大使館はコメント要請に返答していない。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

自民と維新、連立政権樹立で正式合意 あす「高市首相

ワールド

プーチン氏のハンガリー訪問、好ましくない=EU外相

ビジネス

訂正-アングル:総強気の日本株、個人もトレンドフォ

ビジネス

アングル:グローバル企業、中国事業の先行き悲観 国
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 6
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心…
  • 7
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 8
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 9
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 10
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中