ニュース速報

ワールド

北朝鮮、発熱者が3日連続で20万人下回る 初の死者ゼロ 

2022年05月24日(火)13時19分

5月24日、 新型コロナウイルス感染が拡大している北朝鮮は、発熱者が3日連続で20万人を下回ったとし、「安定」した減少傾向が見られると指摘した。写真は平壌の薬局で医療品の配布を行う軍医ら。KCNAが23日配信(2022年 ロイター)

[ソウル 24日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染が拡大している北朝鮮は24日、発熱者が3日連続で20万人を下回ったとし、「安定」した減少傾向が見られると指摘した。 

朝鮮中央通信(KCNA)によると、23日夜時点で少なくとも13万4510人が新たに発熱症状を示し、4月下旬以降の累計では295万人となった。

また発熱者数の発表を開始して以来初めて死者がゼロとなった。累計の死者は68人。

KCNAは、新型コロナとの闘いで「成功」が報告されていると指摘。

「最大限の緊急防疫体制発動後の数日で、全国の発病率や致死率が大幅に低下し、回復した人も増加した。この結果、感染症の拡大が効果的に抑制、管理され、明らかに安定した状況が維持されている」と伝えた。

一方、専門家の多くは統計の信頼性に疑問を呈している。オランダ・ライデン大学のクリストファー・グリーン氏は、検査が不適切な上、行政は深刻な感染・症状・死者を報告する動機に欠けるとして、統計的には無意味との見方を示した。

KCNAは必須医薬品の生産を拡大していると伝えたが、具体的にどのようなものが生産されているかは明らかにしていない。

ソウル大学医学部のMoon Jin-soo准教授は、毎日の発表は国際水準とはほとんど比較できないとし、北朝鮮が死亡率を0.002%としているのは国内向けだろうと語った。韓国の死亡率は24日時点で0.13%だった。

UPDATE 2-N.Korea says no new fever deaths, COVID situation under control

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック最高値に迫る、利下

ワールド

クアッド外相会合、7月1日に開催=米国務省

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、対ユーロ・ポンドで21年以

ワールド

EU首脳、ガザ即時停戦を要求 イスラエルの合意順守
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉仕する」ポーズ...アルバム写真に「女性蔑視」批判
  • 3
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事実...ただの迷子ですら勝手に海外の養子に
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    単なる「スシ・ビール」を超えた...「賛否分かれる」…
  • 10
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中