zzzzz

ニュース速報

ワールド

米・ASEAN首脳会議、関係を格上げ 「新時代」とバイデン氏

2022年05月14日(土)13時04分

米国のハリス副大統領は13日、バイデン大統領がホワイトハウスで開いた東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で、米国は東南アジア地域を優先事項と見なしているとし、何世代にもわたりこの地域にとどまると表明した。ワシントンで撮影(2022年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は13日、ワシントンで首脳会議を開き、今年11月に双方の関係を「戦略的パートナーシップ」から「包括的戦略パートナーシップ」に格上げすることを盛り込んだ共同声明を発表した。

バイデン米大統領は、今回の会議はASEAN10カ国と米国の「新時代」の幕開けになると述べた。

ASEANは昨年、オーストラリア、中国とも包括的戦略パートナーシップに関係を格上げしている。

ワシントンにあるシンクタンク、米戦略国際問題研究所の東南アジア専門家、グレゴリー・ポーリング氏は「具体的にはあまり変わらないが、象徴的に重要」と指摘した。

首脳らはウクライナ情勢について協議し、「主権、政治的独立、領土の一体性の尊重」を改めて訴えた。ウクライナに侵攻にしたロシアを声明の中で名指しで非難することは避けたが、ポーリング氏は、過去のASEANの声明よりも踏み込んだ表現になったと分析した。

バイデン大統領は「向こう半世紀の世界史の大部分はASEAN諸国で作られる」とし、「米国とASEANの関係において、新たな時代が始まる」と述べた。

これに先立ちハリス米副大統領は、米国は東南アジア地域を優先事項と見なしているとし、「インド太平洋国として米国は何世代にもわたり東南アジア地域にとどまり、関与し続ける」と表明。「米国とASEANはビジョンを共有しており、共に国際規範への脅威から防衛していく」と表明した。

しかし、バイデン、ハリス両氏とも中国を名指しすることはなかった。

米・ASEAN首脳会議は12日にバイデン大統領がホワイトハウスで主催した夕食会で開始。米国はインフラ改善やパンデミック(世界的大流行)対策などに総額1億5000万ドルの支援を確約した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾との平和的統一の見通し悪化、独立「断固阻止」と

ワールド

北朝鮮、韓国に向け新たに600個のごみ風船=韓国

ワールド

OPECプラス、2日会合はリヤドで一部対面開催か=

ワールド

アングル:デモやめ政界へ、欧州議会目指すグレタ世代
MAGAZINE
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
特集:イラン大統領墜落死の衝撃
2024年6月 4日号(5/28発売)

強硬派・ライシ大統領の突然の死はイスラム神権政治と中東の戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「肖像画ドレス」で歴史に名を刻んだ、プリンセス御用達

  • 3

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...すごすぎる日焼けあとが「痛そう」「ひどい」と話題に

  • 4

    「自閉症をポジティブに語ろう」の風潮はつらい...母…

  • 5

    ウクライナ「水上ドローン」が、ロシア黒海艦隊の「…

  • 6

    1日のうち「立つ」と「座る」どっちが多いと健康的?…

  • 7

    ヘンリー王子とメーガン妃の「ナイジェリア旅行」...…

  • 8

    「みっともない!」 中東を訪問したプーチンとドイツ…

  • 9

    中国海外留学生「借金踏み倒し=愛国活動」のありえ…

  • 10

    「こうした映像は史上初」 火炎放射器を搭載したウク…

  • 1

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 2

    中国海軍「ドローン専用空母」が革命的すぎる...ゲームチェンジャーに?

  • 3

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 4

    キャサリン妃「お気に入りブランド」廃業の衝撃...「…

  • 5

    ハイマースに次ぐウクライナ軍の強い味方、長射程で…

  • 6

    仕事量も給料も減らさない「週4勤務」移行、アメリカ…

  • 7

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 8

    都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな

  • 9

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中