ニュース速報

ワールド

バイデン氏、フロリダ州の緊急事態宣言を承認 集合住宅崩壊で159人行方不明

2021年06月26日(土)00時41分

 6月25日、バイデン米大統領は、米南部フロリダ州マイアミ市近郊で24日未明に12階建ての集合住宅の一部が崩壊したことを受けて、同州の緊急事態宣言を承認した。写真は一部崩壊した建物。フロリダ州 で24日撮影(2021年 ロイター/Marco Bello)

[サーフサイド(米フロリダ州) 25日 ロイター] - バイデン米大統領は、米南部フロリダ州マイアミ市近郊で24日未明に12階建ての集合住宅の一部が崩壊したことを受けて、同州の緊急事態宣言を承認した。また、州や地元当局の対応を連邦政府が支援するよう指示した。

ホワイトハウスは25日「大統領の決定は、国土安全保障省や連邦緊急事態管理庁(FEMA)に、全ての災害救援活動を調整する権限を与えるものである」と発表した。

1981年建設の「チャンプレイン・タワーズ・サウス」の一部崩壊の原因はなお不明。当局によると、これまでに4人の死亡が確認された。行方不明者は159人に上っており、現場では25日も懸命の捜索活動が進められている。

付近に設置されていた防犯カメラの映像によると、建物の側面全体が24日午前1時半頃に突然崩壊。2つの部分に折り重なるようにして崩壊した。

レーダーの情報に基づく2020年の研究結果によると、この建物の地下の地盤は1990年代から沈下していた。沈下のペースは1年に1─3ミリ程度だが、10年以上にわたれば数インチに達する可能性がある。

この研究に関与したフロリダ国際大学のシモン・ウドウィンスキ教授は、地盤沈下自体が建物の崩壊につながることはないとしながらも、精査する価値はあるとしている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日中双方と協力可能、バランス取る必要=米国務長官

ビジネス

マスク氏のテスラ巨額報酬復活、デラウェア州最高裁が

ワールド

米、シリアでIS拠点に大規模空爆 米兵士殺害に報復

ワールド

エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦い」...ドラマ化に漕ぎ着けるための「2つの秘策」とは?
  • 2
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 6
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 7
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 8
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 9
    ロシア、北朝鮮兵への報酬「不払い」疑惑...金正恩が…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、クリミアのロシア空軍基地に…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中