ニュース速報

ワールド

米フロリダ州で12階建て集合住宅一部崩壊、1人死亡 99人行方不明

2021年06月25日(金)08時05分

6月24日、米南部フロリダ州マイアミ市近郊のサーフサイドで、12階建ての集合住宅の一部が崩壊し、これまでに1人の死亡が確認された。少なくとも51人の行方がわかっておらず、救急当局が懸命の捜索活動を進めている。写真は同日、救出作業が続けられる崩壊現場(2021年 ロイター)

[サーフサイド(米フロリダ州) 24日 ロイター] - 米南部フロリダ州マイアミ市近郊のサーフサイドで、24日未明に12階建ての集合住宅の一部が崩壊し、これまでに1人の死亡が確認された。100人近くの行方が分かっておらず、救急当局が懸命の捜索活動を進めている。

一部が崩壊したのは1981年に建設された「チャンプレイン・タワーズ・サウス」。130超の住居のうち、約80が入居されているが、崩壊した現地時間午前1時半の時点で何人が建物内にいたかは不明。

マイアミ・デイド郡のコミッショナー、サリー・ヘイマン氏はCNNの電話取材に対し、気候が温暖なフリロダ州に一時的に滞在する「スノーバード」と呼ばれる人達もこの建物に居住しているとし、居住していたと「推定される」51人と連絡が取れていないと述べた。

その後、同郡のフレディー・ラミレス警察署長は記者団に対し、99人の安否が不明だと述べ、当初行方不明だった53人の安否は確認されたとしたが、後者について全員無事かどうかには言及しなかった。

また、現在も捜索・救助活動が続いており、死傷者や行方不明者の数は変動する可能性があると説明した。

救急当局は現場からこれまでに35人を救助。このうち2人はがれきの中から救出された。午後に現地入りしたフロリダ州のデサンティス知事は「われわれは皆、早朝に目を覚まし、悲劇的な光景を目の当たりにした」と述べ、さらなる生存者の確認に期待を示した。

パラグアイ外務省の声明によると、安否不明者の中にはパラグアイ大統領夫人の姉妹、その夫と子供3人を含む少なくとも6人のパラグアイ人が含まれている。

サーフサイドのコミッショナー、チャールズ・ケスル氏によると、崩壊した集合住宅では、再認証手続きのためや、隣接地で建物の建設が行われていることから最近さまざまな検査が行われていた。

また、サーフサイドのチャールズ・バーケット市長によると、同住宅では、屋根の修復作業が進められていたが、これが崩壊の原因である可能性は示されていないという。

救出された住民によると、屋根の作業は1カ月以上前から続けられていた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは156円前半でほぼ横ばい、日銀早期

ビジネス

中国万科の社債急落、政府支援巡り懸念再燃 上場債売

ワールド

台湾が国防費400億ドル増額へ、33年までに 防衛

ビジネス

インフレ基調指標、10月の刈り込み平均値は前年比2
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中