ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反落、原油高を嫌気 下げ渋る場面も

2026年03月12日(木)12時24分

写真は東京の証券会社の株価ボード。2日撮影(2026年 ロイター/Manami Yamada)

[東京 12日 ロ‌イター] - 前場の東京株式市場‌で日経平均は反落し、前営業日比848円22銭​安の5万4177円15銭となった。原油先物が再び強含む中、インフレ圧力の高まりを⁠警戒した売りが優勢だ​った。原油動向をにらんだ値動きが続いている。原油先物の上昇が一服した局面では、押し目買いが入って下げ渋った。

日経平均は反落してスタートし、一時918円安の5万4107円に下げ幅を拡大した。⁠米国産指標油種のWTI先物が1バレル90ドル前半へと再び強含んだことを嫌気し、売りが先行した。時間外取引の米⁠株先​物が軟調な値動きとなったことも投資家心理の重しになった。

一方、原油先物の上昇が一服した場面では、押し目買いが入って下げ渋った。国際エネルギー機関(IEA)加盟国が4億バレルの戦略石油備蓄を放出することで合意したと伝わる中、「原油不安を一気に織り込む⁠ことがリスクになってきている可能性がある」(‌内藤証券の田部井美彦投資調査部長)との見方があった。

もっ⁠とも、⁠エネルギー輸送の要衝となるホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中では、供給不安は根強くもある。「(日経平均は)年初からは4000円高でもあり、上値を買う材料も見当たらない」(田部井氏)として、当‌面は上値の重さが意識されそうだという。

中東紛争の​長期化が‌警戒される中、防⁠衛関連はしっかりだっ​た一方、AI(人工知能)半導体関連は総じて弱い。プライベートクレジットを巡る警戒感がくすぶる中、金融株は軟調だった。

TOPIXは1.61%安の3639.24ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆6004億1400万円だった。東証33業‌種では、値上がりは鉱業とその他製品の2業種、値下がりは不動産や証券、銀行など31業種だった。

任天堂株を売却し​業績予想を上方修正した京都フ⁠ィナンシャルグループは大幅高だった。新作ゲームの出足好調が伝わった任天堂は堅調な地合いを継続した。三菱重工業はし​っかり。一方、アドバンテストやソフトバンクグループ、みずほフィナンシャルグループは軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが76銘柄(4%)、値下がりは1496銘柄(93%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

原油先物8%超上昇、ブレント再び100ドル台 イラ

ビジネス

NZ航空が減便、中東紛争受けジェット燃料高騰

ビジネス

日産がウーバーと自動運転で協業、年後半に東京でロボ

ビジネス

米ガソリン小売価格が3.50ドル突破、11日間で2
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 8
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 9
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 10
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中