Atsuko Aoyama

[東京 12日 ロイター] - 午前のドルは一時159円前半まで上昇し、1月14日に付けた年初来高値に接近した。為替介入への警戒感も上値を抑制してい⁠るとみられ、足元で上昇は一服しているものの、イラン戦争の長期化をにらんで原油先物価格も再び上昇しており、資源国である米国のドルが買われ、円やユーロが売ら⁠れる流れは変わらずとなっている。

ドルは朝方から159円ちょうどを挟んで上下する展開と⁠なった。一時159.24円まで買われ、1月14日以来2カ月ぶり高値に上昇。いったん158円台に軟化した後は、原油先物価格の上昇を背景に再び159円台に切り返すなど、159円を挟んだもみ合いとなっている。

1月に米当局によるレートチェック(為替介入の前段階とされる⁠相場水準の照会)が実施される前の水準も上抜けしたこともあり、「一段の上昇には⁠警戒⁠感がある」(国内銀行のストラテジスト)との声が聞かれた。有事のドル買いを背景に急ピッチなドル高/円安が進むものの、投機主導とは言えず、対円にとどまらないドル高の進行に為替介入の効果を疑問視する声も多い。

米国・イスラエ⁠ルとイランとの交戦は続いており、戦争の「長期化を想定せざるを得ない」(国内銀行のストラテジスト)として、資源国通貨が買われ、資源輸入国の通貨が売られる流れは続くとみられている。戦況などを伝えるニュースのヘッドラインに振らされる相場も変わらないとみられるものの、株式相場⁠の暴落といった「初期的なショックは一巡したのではないか」(みなと銀行資金証券部ストラテジストの苅谷将吾氏)との見方も聞かれた。

トランプ米大統領は11日、イランとの戦争に「われわれは勝利した」とする一方、任務を完遂するために戦闘を続けると述べた。

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