ニュース速報

ワールド

イラン「米が制裁解除に同意」、独仏は慎重姿勢崩さず

2021年06月23日(水)23時19分

 イランのロウハニ大統領の首席補佐官を務めるマフムード・バエジ氏は23日、イラン核合意の復活を巡る協議で、米政府が石油・海運分野の対イラン制裁を全て撤廃し、一部の高官をブラックリスクから除外することに同意していると述べた。写真はイランの国旗。2019年9月ウィーンで撮影(2021年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ドバイ/ベルリン 23日 ロイター] - イランのロウハニ大統領の首席補佐官を務めるマフムード・バエジ氏は23日、イラン核合意の復活を巡る協議で、米政府が石油・海運分野の対イラン制裁を全て撤廃し、一部の高官をブラックリスクから除外することに同意していると述べた。

ロウハニ大統領の複数の側近は、米国が同協議で大幅な譲歩をする用意があるとの見解を示している。

イランでは18日の大統領選で保守強硬派のライシ司法府代表が当選した。8月に大統領に就任する予定。ライシ師は米国のブラックリストに掲載されている。

国営メディアによると、マフムード・バエジ氏は「トランプ(前米大統領)が導入した保険、石油、海運分野の全ての制裁を撤廃することで合意が成立している」と発言。「トランプ時代の約1040の制裁が、今回の合意で解除される。個人や最高指導部メンバーに対する一部の制裁解除でも合意している」と述べた。

こうした中、ドイツのマース外相は、ライシ師が大統領に選出された後でも合意は可能としながらも「協議が進展する一方で、解決すべき複数の難題が依然残されている」と指摘。フランスのリエステール貿易担当相は交渉が時間切れになりつつあり、すぐには合意が得られない可能性も考慮しなければならないと述べた。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は20日、制裁や、イランに必要な核関連の確約について、まだ「大きな隔たり」があると発言。他の西側諸国やイラン当局者も、交渉の決着には程遠いとの認識を示している。

イランでは、最高指導者のハメネイ師が、あらゆる重要な政策について最終的な発言権を持っており、ライシ師の大統領選勝利でイランの交渉姿勢が変わる可能性は低いとみられている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

日中関係「少しぎくしゃく」、トランプ氏が高市氏との

ビジネス

米新築住宅販売、1月は60万戸割れ 22年10月以

ワールド

トランプ氏、イラン情勢巡り日本の積極行動に期待 高

ワールド

米とイスラエル、対イラン作戦の目標「同一でない」=
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化
  • 4
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 5
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 6
    原油高騰よりも米国経済・米株市場の行方を左右する…
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 9
    トランプ暴走の余波で加熱するW杯「ボイコット論」..…
  • 10
    アメリカはまた「壊した後」を考えていない...イラク…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 7
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 8
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 9
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中