ニュース速報

ワールド

米国務長官候補、同盟関係の修復を確約 中国は「最重要課題」

2021年01月20日(水)09時45分

1月19日、バイデン次期米大統領が国務長官に指名したブリンケン氏(写真)は開かれた指名承認公聴会で、同盟国などとの関係修復に取り組み、国際的な連携を通じてロシア、中国、イランがもたらす問題に対処する考えを表明した。デラウェア州ウィルミントンで2020年11月撮影(2021年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 19日 ロイター] - バイデン次期米大統領が国務長官に指名したブリンケン氏は19日に開かれた指名承認公聴会で、同盟国などとの関係修復に取り組み、国際的な連携を通じてロシア、中国、イランがもたらす問題に対処する考えを表明した。

「同盟関係の修復と再生が大きな課題になる。まずは姿を再び現す必要がある」と指摘。「同盟国やパートナー国の一部は、これまでの数年を踏まえて米国の対外関与の持続性に疑念を抱いており、これは壁の高い難題だ」とした。

同氏は、世界にとって米国のリーダーシップが重要な理由についても説明し、米国人に有益な外交政策を推進すると確約した。

公聴会でブリンケン氏(58)は超党派の議員から称賛を受けた。問題なく指名承認されるとみられる。

今月に起きたトランプ大統領の支持者による米議会議事堂襲撃は世界に衝撃を与え、米国の国際的な地位をさらに悪化させた。これについてブリンケン氏は謙虚になるべきだと強調し、米国の民主主義を強化する必要性を訴えた。

「謙虚というのは、海外での地位向上のために国内で取り組むべきことが多いという意味だ」とした。

ポンペオ現国務長官が「自信満々」な国務省を取り戻すべきとしていたのとは対照的な発言だった。

<中国は最重要課題>

中国についてブリンケン氏は、米国にとって最重要課題なのは「疑う余地がない」と強調。トランプ政権の対中強硬政策は、全ての手法に賛同しているわけではないが、正しかったと語った。トランプ政権が19日に、中国が新疆ウイグル自治区でウイグル族などイスラム教少数民族に対し「ジェノサイド(民族大量虐殺)」を犯したと認定したのにも支持を表明した。

ロシアへの対応も優先順位が非常に高いとしたほか、北朝鮮への政策を見直し、核・弾道ミサイル開発を巡る交渉にどのように復帰させるかについて同盟国と緊密に協議する考えを示した。

イランについては、2015年の核合意に米国が復帰するには「長い道のり」があるとの認識を示した。トランプ大統領は2018年に同合意から離脱している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ビジネス

エヌビディアやソフト大手の決算、AI相場の次の試金

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 2
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 3
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 4
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 5
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 6
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 7
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 8
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 9
    「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒…
  • 10
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 5
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 6
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 7
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 10
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中