ニュース速報

ワールド

仏トタル、米APIから脱退 気候変動対策での意見相違理由に

2021年01月18日(月)07時32分

 フランス石油大手トタルは15日、米国の主要な石油業界団体である米石油協会(API)からの脱退を発表した。世界の主要エネルギー企業では初のAPI脱退となる。写真はトタルのロゴ、2020年10月に仏ヌービル・サン・レミで撮影(2021年 ロイター/Pascal Rossignol)

[ロンドン 15日 ロイター] - フランス石油大手トタルは15日、米国の主要な石油業界団体である米石油協会(API)からの脱退を発表した。世界の主要エネルギー企業では初のAPI脱退となる。APIの気候変動政策や、掘削規制緩和支持の姿勢との意見の不一致を理由としている。

トタルは、APIの気候変動に対する姿勢を検討した結果、2021年は会員資格を更新しないと表明。APIの姿勢が同社とは部分的にしか一致しなかったと説明した。

脱退は、米国の新政権下で予想される抜本的な政策転換を控えた直前の発表となった。バイデン次期米大統領は気候変動対策として、50年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを目指すことを公約に掲げている。

温室効果が強いガスとされるメタンの、石油・天然ガス掘削業者に対する排出規制の緩和をAPIが支持していることなどが、トタルとの見解の相違点だ。

トタルのプヤンネ最高経営責任者(CEO)は「20年5月に公表した気候変動対策目標の一環として、われわれがめざしているのは、加入している業界団体が気候変動との闘いで当グループと一致した姿勢を取るよう努めることだ」と述べた。

APIは「世界のエネルギーと環境面での課題の大きさゆえに、解決には多くの異なるやり方が必要と考える。多様な意見はわれわれの利益となる」と表明し、トタルのこれまでの加盟に謝意を示した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

OPEC、3月石油生産がコロナ禍以来の低水準 海峡

ビジネス

米ナイキ、12─2月決算は予想上回る 業績回復には

ワールド

トランプ氏、ロサンゼルスに「強硬姿勢」 サッカーW

ワールド

米税関当局、違法関税還付システムの大半完成 還付に
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 5
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 6
    中国がイラン戦争最大の被害者? 習近平の誤った経…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    韓国・週4.5日労働制が問いかけるもの ──「月曜病」解…
  • 9
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 10
    北京に代わる新都市構想は絵に描いた餅のまま...大幅…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 9
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中