ニュース速報

ワールド

米司法省、クシュナー氏弁護士を捜査 恩赦巡る汚職疑惑で=NYT

2020年12月04日(金)17時34分

 12月3日、トランプ米大統領の娘婿、クシュナー上級顧問の弁護士が、脱税で有罪判決を受けた人物の大統領恩赦を巡る汚職に関与した疑惑で米司法省の捜査を受けたことが、米紙ニューヨ-ク・タイムズ(NYT)の報道で分かった。写真はクシュナー氏の弁護士アビ・ローウェル氏。ワシントンで2017年12月撮影(2020年 ロイター/James Lawler Duggan)

[ワシントン 3日 ロイター] - トランプ米大統領の娘婿、クシュナー上級顧問の弁護士が、脱税で有罪判決を受けた人物の大統領恩赦を巡る汚職に関与した疑惑で米司法省の捜査を受けたことが、米紙ニューヨ-ク・タイムズ(NYT)の報道で分かった。

米連邦地裁は1日、大統領恩赦の見返りにホワイトハウスに違法献金が行われた疑惑を巡る司法省の捜査について文書を公表したが、疑惑に関する詳細や関与した人物の名前など多くの部分は非開示となっていた。NYTは関係筋の情報を基に捜査の詳細を報じた。

それによると、捜査の対象になったのはクシュナー氏の弁護士アビ・ローウェル氏と、トランプ氏の資金集めを担当するエリオット・ブロイディ氏。起訴はされていない。

ブロイディ氏の弁護士は声明で「ブロイディ氏は捜査されておらず、誰からも一切告発を受けていない」とした。

ロイターは司法省やローウェル氏の代理人のコメントを現時点で得られていない。

NYTによると、司法省の捜査は、脱税などの罪で2014年に有罪判決を受けたカリフォルニア州の心理学者の恩赦を見返りとした献金疑惑に絡むもの。

恩赦を得る取り組みの一環でサンフランシスコの不動産デベロッパーが政治献金を行う計画だったという。このデベロッパーは2018年に死亡した。

有罪判決を受けた心理学者は2年以上収監され、大統領恩赦は与えられなかった。連邦刑務所局によると、2019年8月に釈放された。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国で「南京大虐殺」の追悼式典、習主席は出席せず

ワールド

トランプ氏、次期FRB議長にウォーシュ氏かハセット

ビジネス

アングル:トランプ関税が生んだ新潮流、中国企業がベ

ワールド

アングル:米国などからトップ研究者誘致へ、カナダが
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 6
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 9
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中