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英金融機関のEU市場アクセス巡る評価、1月に間に合わず=関係筋
11月26日、欧州連合(EU)の関係筋は、英国の銀行や金融会社にEU単一市場へのアクセス維持を認めるかどうかに関する評価が、来年1月1日までに完了しない見通しだと明らかにした。写真は英国旗とEU旗のイメージ。1月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)
[ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)の関係筋は26日、英国の銀行や金融会社にEU単一市場へのアクセス維持を認めるかどうかに関する評価が、来年1月1日までに完了しない見通しだと明らかにした。
英国は離脱後の移行期間が終了する12月31日までEU市場への自由なアクセスが認められている。来年1月1日時点で評価が完了していなければ、同国にとって最大の輸出市場へのアクセスが閉ざされることになる。
市場アクセスを認めるかどうかの評価は、EUの執行機関である欧州委員会が「同等性評価」制度に基づき行っている。欧州委は26日、コメントを控えた。
この日の欧州委の非公式ブリーフィングに参加したEU外交筋によると、欧州委は同等性評価が1月1日に間に合わないことを加盟国に伝えたという。
金融サービス分野は、現在行われている英国とEUの貿易交渉には含まれておらず、同等性評価制度の下で別に扱われている。
別のEU外交筋は、貿易分野で打開があれば、同等性評価のプロセスもより円滑に進むとの見方を示した。
EUは、ほぼ同等の規制体系を備えていると見なす諸外国の金融会社に市場アクセスを認めており、英国の場合、引き続きこれに該当するとみられる。
ただ、欧州委はEUの利益になる場合にのみ、同等性評価を与えるとしている。