ニュース速報

ワールド

英金融機関のEU市場アクセス巡る評価、1月に間に合わず=関係筋

2020年11月27日(金)07時20分

11月26日、欧州連合(EU)の関係筋は、英国の銀行や金融会社にEU単一市場へのアクセス維持を認めるかどうかに関する評価が、来年1月1日までに完了しない見通しだと明らかにした。写真は英国旗とEU旗のイメージ。1月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[ブリュッセル 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)の関係筋は26日、英国の銀行や金融会社にEU単一市場へのアクセス維持を認めるかどうかに関する評価が、来年1月1日までに完了しない見通しだと明らかにした。

英国は離脱後の移行期間が終了する12月31日までEU市場への自由なアクセスが認められている。来年1月1日時点で評価が完了していなければ、同国にとって最大の輸出市場へのアクセスが閉ざされることになる。

市場アクセスを認めるかどうかの評価は、EUの執行機関である欧州委員会が「同等性評価」制度に基づき行っている。欧州委は26日、コメントを控えた。

この日の欧州委の非公式ブリーフィングに参加したEU外交筋によると、欧州委は同等性評価が1月1日に間に合わないことを加盟国に伝えたという。

金融サービス分野は、現在行われている英国とEUの貿易交渉には含まれておらず、同等性評価制度の下で別に扱われている。

別のEU外交筋は、貿易分野で打開があれば、同等性評価のプロセスもより円滑に進むとの見方を示した。

EUは、ほぼ同等の規制体系を備えていると見なす諸外国の金融会社に市場アクセスを認めており、英国の場合、引き続きこれに該当するとみられる。

ただ、欧州委はEUの利益になる場合にのみ、同等性評価を与えるとしている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国軍、台湾包囲の大規模演習 実弾射撃や港湾封鎖訓

ワールド

和平枠組みで15年間の米安全保障を想定、ゼレンスキ

ワールド

トルコでIS戦闘員と銃撃戦、警察官3人死亡 攻撃警

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 10
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中