ニュース速報

ワールド

軍縮団体、バイデン氏に新STARTの5年延長を呼び掛け

2020年11月26日(木)08時50分

11月25日、米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領に対し、複数の軍縮団体などが、米ロの核軍縮の枠組みである新戦略兵器削減条約(新START)を無条件で5年間延長するよう求めた。写真は2011年3月、モスクワでプーチン露首相(当時)と握手するバイデン氏(2020年 ロイター/Alexander Natruskin)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領に対し、複数の軍縮団体などが、米ロの核軍縮の枠組みである新戦略兵器削減条約(新START)を無条件で5年間延長するよう求めた。

バイデン政権は来年1月20日に発足するが、その16日後には新STARTの期限が切れ、米ロ両国が戦略的核弾頭や、戦略的核弾頭を搭載するミサイル・潜水艦・爆撃機を無制限に配備できるようになる。

ロイターが入手した書簡によると、軍縮団体・環境団体など24団体は今月19日、共同でバイデン氏の政権移行チームに書簡を送り「気候変動対策や新型コロナ感染症対策で抜本的な措置が必要なように、核の大惨事が起きるリスクを減らすために、賢明で大胆な米国の指導力が直ちに必要だ」と訴えた。

多くの専門家は、新STARTが失効すれば、核兵器の開発競争が起き、米ロの緊張が高まる恐れがあると指摘。新STARTに基づく相互の現地査察が終了すれば、不正や軍事力の把握が難しくなるとの見方を示している。

バイデン氏の政権移行チームは、コメント要請に応じていない。

バイデン氏に書簡を送付したのは、軍備管理協会、シエラクラブ、カウンシル・フォー・ア・リバブル・ワールド、合同メソジスト教会など。

新STARTは、米ロ両国が同意すれば最大5年間延長できる。米国の一部の専門家は、ロシアに対する影響力を保持するため、延長期間を5年未満にすべきだと主張している。

バイデン氏は新STARTの延長を支持しているが、延長期間については明言していない。

ロシアのプーチン大統領は以前から、無条件で5年間延長することを求めている。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

今年の関税収入、違法判断受けても見通し変わらず 代

ビジネス

米国株式市場=反発、大型株けん引 トランプ関税違法

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、最高裁がトランプ関税に違法

ビジネス

米財務長官、「低採用・低解雇」脱却を楽観視 労働需
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中