ニュース速報

ワールド

米ペンシルベニア連邦地裁、大統領選結果巡るトランプ氏の訴え棄却

2020年11月22日(日)14時57分

 11月21日、米ペンシルベニア州の連邦地裁は、州当局による大統領選でのバイデン氏の勝利認定を差し止めを目指したトランプ陣営の提訴について、これを棄却する判断を下した。写真はトランプ大統領。ホワイトハウスで13日撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

[21日 ロイター] - 米ペンシルベニア州の連邦地裁は21日、州当局による大統領選でのバイデン氏(民主党)の勝利認定を差し止めを目指したトランプ陣営(共和党)の提訴について、これを棄却する判断を下した。

トランプ陣営は郡の選挙管理当局による郵便投票の扱いに一貫性がないと主張し、9日に提訴していた。

連邦地裁のブラン判事は訴訟について「法的根拠がなく推測による主張」だと指摘。自身には「誰一人の投票権を奪う権限はない」と述べた。また、陣営の主張は「『フランケンシュタインの怪物』のように、場当たり的に縫い合わされたものだ」と批判した。

共和党のブラン氏は、オバマ前大統領(民主党)によって任命された保守系判事。

トランプ大統領の弁護士を務めるジュリアーニ元ニューヨーク市長は声明で、判断に失望したとし、上訴する方針を表明。「きょうの判断は、最高裁に迅速に持ち込むという我々の戦略を後押しすることになる」とした。

ジュリアーニ氏によると、トランプ陣営はペンシルベニア州フィラデルフィアの第3巡回区控訴裁に対し、早期に判断の見直しを求める。同巡回区の判事の過半数は共和党の大統領に任命され、4人はトランプ大統領が任命した。

トランプ氏が大統領選の結果を覆すには、ペンシルベニア州での結果を逆転させる必要がある。同州は23日に選挙結果を認定する予定。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

カンボジアとの停戦維持、合意違反でタイは兵士解放を

ワールド

中国軍が台湾周辺で実弾射撃訓練、封鎖想定 過去最大

ワールド

韓国大統領、1月4ー7日に訪中 習主席とサプライチ

ビジネス

米シティ、ロシア部門売却を取締役会が承認 損失12
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 6
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 7
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中