ニュース速報

ワールド

アルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突で兵士16人死亡、旧来の係争地

2020年09月28日(月)07時11分

 9月27日、アルメニアとアゼルバイジャンの間で長年争いの場所となってきたナゴルノカラバフで、両国軍が衝突して少なくとも兵士16人と複数の民間人が死亡した。写真はアルメニア国防省が同日公開した動画から(2020年 ロイター/Defence Ministry of Armenia)

[イエレバン/バクー 27日 ロイター] - アルメニアとアゼルバイジャンの間で長年争いの場所となってきたナゴルノカラバフで27日、両国軍が衝突して少なくとも兵士16人と複数の民間人が死亡した。衝突が起きたのは2016年以来で、石油・天然ガスの重要輸送路に当たる南コーカサス地方の政情不安定化懸念が再燃している。

ナゴルノカラバフは、アルメニアとアゼルバイジャンが旧ソ連に属していた1990年代から係争を繰り広げていた地域。背景にはキリスト教が多数派のアルメニアと、主にイスラム教徒のアゼルバイジャンという宗教上の問題がある。現在はアゼルバイジャンの領内だが、アルメニア系住民が実行支配する自治州となっている。

ナゴルノカラバフ自治州によると、アゼルバイジャン軍が27日に空爆や砲撃を開始したことで兵士16人が死亡したほか、100人余りが負傷した。アルメニアと同自治州は戒厳令を施行した。

同じく戒厳令を導入したアゼルバイジャンは軍の投入について、アルメニア側からの爆撃に対する反撃だと主張。アルメニアの爆撃で1世帯の5人が亡くなった一方で、最大7カ所の村を制圧したと付け加えた。

ナゴルノカラバフ自治州は当初これを否定した後、一定地域を失ったことを認めるとともに、民間人に犠牲者が出たと明らかにした。

今回の衝突を受け、ロシアは両国に即時停戦を要望。トルコはアゼルバイジャン支持の姿勢を打ち出した。

米国務省は暴力を非難する声明を発表し、両国が敵対行動や事態を悪化させるような言動をすぐにやめるよう呼び掛けた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米経常赤字、25年第3四半期2264億ドルに縮小 

ビジネス

インフレ緩和なら追加利下げの可能性=フィラデルフィ

ビジネス

規制緩和がインフレ押し下げへ、利下げを正当化=ミラ

ワールド

米最高裁、トランプ関税の合憲性判断示さず 次回判決
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 2
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 5
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 6
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    宇宙に満ちる謎の物質、ダークマター...その正体のカ…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中