ニュース速報

ワールド

NZ中銀、政策金利を据え置き 追加措置の用意

2020年09月23日(水)13時34分

 9月23日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置いた。。写真は2017年7月、NZ準備銀行の前を歩く男性(2020年 ロイター/David Gray )

[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は23日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に据え置いた。

ただ、世界各国で新型コロナウイルスの流行が続いており、金融政策を通じて長期にわたって大規模な経済支援を実施する必要に迫られる可能性があるとの認識を示した。

ロイター調査ではエコノミスト全員が据え置きを予想していた。

中銀はまた、大規模資産買い入れ(LSAP)プログラムの規模を最大1000億NZドル(663億2000万米ドル)に据え置いた。

ただ中銀は、追加措置が必要になる可能性があるとし、ハト派的な姿勢を示した。「貸し出し向けの資金供給プログラム(FLP)」、マイナスのオフィシャル・キャッシュレート、外国資産購入といった追加措置を講じる用意があるとしている。

中銀は声明で「物価・雇用に関する責務を果たし、金融の安定を促すため、金融政策を通じて長期にわたって大規模な経済支援を提供する必要があるとの認識で一致した」と表明。

「追加の刺激策を提供する用意があるとの認識でも一致した」と述べた。

中銀はFLPの準備が年内に整うとの見通しも示した。

NZドルは中銀の発表を受けて0.3%下落した。

キャピタル・エコノミクスのアナリスト、ベン・ウディ氏は「中銀は、今回もマイナス金利に向けた地ならしを続けた。来年初めにはオフィシャル・キャッシュレートがマイナスに引き下げられるだろう」と予想した。

中銀は、新型コロナの流行を受けて今年3月に75bpの利下げを実施して以降、4回連続で政策金利を据え置いている。

先週発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルス対策で企業の活動が制限される中、季節調整済み前期比12.2%減と、過去最大の落ち込みとなった。

中銀は、特にオークランドで、新型コロナの流行に伴う制限措置が依然として経済活動や企業・消費者信頼感の重しになっていると指摘。景気の低迷が続き、賃金補助などの対策も終了するため、失業と企業の閉鎖が増えるとの見通しを示した。

オーストラリアでも豪準備銀行(中央銀行)が来月にも利下げを実施するとの観測が高まっている。

ウエストパック銀行のエコノミスト、ビル・エバンズ氏は23日、豪中銀が10月6日の会合で政策金利と3年債利回り目標を0.25%から0.1%に引き下げるとの見通しを示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

テスラ、一部運転支援機能をサブスク課金で提供へ 米

ワールド

中国人民銀、中国・香港市場の連携強化を推進

ワールド

焦点:ダボス会議「トランプ・ショー」で閉幕、恐怖と

ビジネス

緊張感をもって市場の状況を注視=為替で片山財務相
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 2
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 5
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 6
    「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より…
  • 7
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 8
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 9
    私たちの体は「食べたもの」でできている...誰もが必…
  • 10
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 10
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中