ニュース速報

ワールド

クレディ・スイスとの合併、UBS経営会議の正式議題でない=関係筋

2020年09月17日(木)10時59分

 関係筋によると、スイスの銀行大手UBSの取締役が今週、経営戦略について協議するが、クレディ・スイスとの合併は正式な議題になっていない。写真は両行のロゴ、バーゼルで3月撮影(2020年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[チューリッヒ 16日 ロイター] - 関係筋によると、スイスの銀行大手UBSの取締役が今週、経営戦略について協議するが、クレディ・スイスとの合併は正式な議題になっていない。

アクセル・ウェーバーUBS会長のスタッフがここ数か月間クレディ・スイスとの提携について検討したが、現在では可能性は低いと考えられているという。

関係筋は合併の可能性が低下した理由について、経営統合した場合、独占状態を避けるために規模の縮小が必要になるほか、富裕層の顧客が離れていく公算が大きいと説明した。

UBSの経営陣がクレディ・スイスとの合併について協議するのは間違いないが、正式な議題に上がっていないことはウェーバー会長がこの問題を優先事項としていないことを示している。

UBS、クレディ・スイス共にコメントを控えた。

関係筋は両行の経営統合は実行するのが複雑になる上、銀行が大きすぎてつぶせない事態となることを避けたい規制当局の方針に反すると指摘した。

ZKBのアナリスト、ホセ・ハビエル・ロデイロ氏はUBSとクレディ・スイスの利益はここ数年減少しているため、合併には一定の合理性があるとの見方を示した。

ただ、富裕層顧客と密接な関係にある多くのアドバイザーが退社する公算が大きいとして、大規模な合併は予想していないと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコ軍用輸送機、ジョージアで墜落 乗員約20人の

ビジネス

欧州外為市場=ドル下落、米雇用悪化を警戒

ビジネス

スイス、週内にも米と関税引き下げで合意の可能性=関

ワールド

トルコ検察、イスタンブール市長に懲役2000年求刑
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 10
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中