ニュース速報

ワールド

北朝鮮、開城市の封鎖解除 脱北者の新型コロナ感染確認されず

2020年08月14日(金)12時20分

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、7月に新型コロナウイルスへの感染が疑われる脱北者が北朝鮮に戻ったとして南北境界線付近の開城(ケソン)市とその周辺に導入していた封鎖措置を解除した。写真は韓国坡州から見た開城市。2013年9月撮影(2020年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ソウル 14日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、7月に新型コロナウイルスへの感染が疑われる脱北者が北朝鮮に戻ったとして南北境界線付近の開城(ケソン)市とその周辺に導入していたロックダウン(封鎖措置)を解除した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が14日、報じた。

新型コロナの感染拡大抑制に向けた政府の取り組みや豪雨・洪水への対応を協議する政治局会議で、この決定を下したという。

北朝鮮は新型コロナの感染者をまだ確認していないが、金委員長は7月下旬、同ウイルスが国内に流入した可能性に言及し、封鎖措置を取った。世界保健機関(WHO)によると、感染が疑われた脱北者はその後の検査ではっきりした結果が出なかった。

金委員長はKCNAに掲載された声明で、新型コロナの感染抑制策によって当該地域のリスクは安定したと指摘。その上で、国境管理については厳重な措置が継続されるとし、地域社会に対し、洪水被害に関連した支援を海外から受け入れないよう指示した。

「世界での悪性ウイルスの感染拡大状況は悪化しており、洪水被害への海外からの支援を受け入れず、国境を厳重に封鎖して厳しい疫病対策を実施することが求められる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利変更急がず、関税の影響は限定的な可能性=ボス

ワールド

トランプ氏「ウクライナはモスクワ攻撃すべきでない」

ワールド

米、インドネシアに19%関税 米国製品は無関税=ト

ビジネス

米6月CPI、前年比+2.7%に加速 FRBは9月
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 5
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 6
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    歴史的転換?ドイツはもうイスラエルのジェノサイド…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中