ニュース速報

ワールド

米のコロナ感染者、9日は6万0565人増で連日の最多更新 政治問題化も

2020年07月10日(金)12時45分

 7月9日、米国で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が、少なくとも6万0565人だったことが、ロイターの集計で明らかになった。写真は7月9日、ニューヨーク市のハーレムで撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[9日 ロイター] - ロイターの集計では、9日時点の米国の新型コロナウイルス新規感染者は少なくとも6万0565人となり、米国だけでなく世界的にも1日当たりの新規感染者数の過去最多を記録した。

過去2週間で、全米50州のうち41州で感染者が増加している。

当局が国民に感染への警戒を改めて呼び掛ける中、学校や経済活動の再開、マスク着用義務などを巡り国民の意見は分かれ、コロナ危機が政治問題化しつつある。

フロリダ州では9日に新規感染者が約9000人増えたほか、死者数は120人と過去最多となった。人口が多いカリフォルニア州とテキサス州も死者の伸びが最高になったと発表した。

ただ、フロリダ州のデサンティス知事は感染者の増加は「一時的」だとし、市民に安心するよう呼び掛けた。同州は新型コロナ感染症の入院患者数を公表していない数少ない州の一つだが、州内の約50の病院が今週に集中治療室が満床だと報告している。

カリフォルニア、フロリダ、テキサスの州知事は、大半の企業の閉鎖や住民への自宅待機を指示することを否定したり、最後の手段だとしている。これまでのところ、閉鎖はバー、ビーチ、その他の複数の事業に限定されている。[nL4N2EG3SM]

地元紙によると、テキサス州のバー経営者らは、6月26日にバーの休業を命令したのは州の憲法に違反するとしてアボット州知事を提訴した。

ロサンゼルスのガルセッティ市長は、このところの感染者増加が収まらない場合、2週間以内に外出自粛命令を新たに発令するとしている。

学校再開を巡る指針が議論される中、米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は9日、休校を続けると学校を再開するよりもこどもの健康へのリスクが大きくなるとの見解を示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国航空会社2社、エアバス機購入計画発表 約82億

ワールド

コロンビア、26年最低賃金を約23%引き上げ イン

ワールド

アルゼンチン大統領、来年4月か5月に英国訪問

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃訓練開始 演習2日目
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 7
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中