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中国国務院、香港の新治安維持機関トップに広東省の党幹部を任命

2020年07月03日(金)19時47分

[北京 3日 ロイター] - 中国国務院(内閣に相当)は香港に新たに設置する治安維持機関「国家安全維持公署」の署長に鄭雁雄氏を任命した。国営新華社通信が3日伝えた。

鄭氏は56歳で直近では広東省の党員会秘書長を務めていた。

国家安全維持公署は今週施行された香港国家安全維持法に基づいて設置が定められた。重大な事態に対しては香港の法律によらず直接取り締まることができる。

鄭氏は広東省汕尾市で共産党のトップを務めていた際に、土地の接収などに対して烏坎村の住民が激しい抗議行動を起こした2011年の「烏坎事件」を鎮圧したことで知られる。

鄭氏は広東省以外で役職に就いたことはなく、共産党の機関紙人民日報の支局に4年間勤務するなど宣伝畑の経験が長い。2013年から18年まで広東省の党委員会宣伝部副部長を務めた。

新華社によると、「香港国家安全維持委員会」の顧問に「香港連絡弁公室」トップの駱恵寧主任が就任する。

*内容を追加しました。

ロイター
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