ニュース速報

ワールド

国家安全維持法施行の香港、返還23周年迎える 当局は治安対策

2020年07月01日(水)13時49分

7月1日、香港は英国から中国に返還されて23周年を迎えた。写真は香港で民主化を訴えるデモに参加する人々(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 1日 ロイター] - 香港は1日、英国から中国に返還されて23周年を迎えた。香港での反政府的行動を取り締まる「香港国家安全維持法」が施行された数時間後の1日朝、香港当局は全域で治安対策を敷いた。

香港国家安全維持法は、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託の4種類の活動を犯罪行為と定め、最高刑として終身刑を科す。

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は返還23年を記念する式典で、新法は返還以降で最も重要な出来事だと指摘。

「香港における国家安全保障と領土保全、安全な制度の保護を盤石にするための歴史的な一歩だ」と強調。「社会の安定を取り戻すための必然的で迅速な決断でもある」とした。

また、中国政府の香港出先機関である香港連絡弁公室のトップ、駱恵寧主任は式典で、同法は香港市民の「共通の願い」だと述べた。

中国や香港の当局者らは同法について、一部の「トラブルメーカー」を標的にしたもので、権利や自由、投資家の利益に影響はないと繰り返し述べている。

しかし、同法の制定により、「一国二制度」の下で返還後50年間保障された高度な自治が損なわれるとの懸念が高まっている。

Tellimer(ドバイ)の株式調査部門責任者は「安全保障環境の厳格化に向けた動きは長年続いてきた。以前と何が違うかというと米中関係がかなり悪化しており、香港の金融ハブとしての地位を脅かす口実として利用される可能性がある」と述べた。

台湾当局は1日、香港市民を受け入れる窓口を開設した。

香港では、約10人が新法に抗議する集会を行った。

香港当局は、新型コロナウイルス対策で50人を超える集会が禁止されていることを理由に、返還記念日の7月1日に例年行われている集会を禁じた。だが、多くの活動家は禁止令に反して、同日午後にデモ行進を行う意向を示している。

民主活動家の梁国雄氏は「毎年デモ行進している。これは続ける」と述べた。

現地メディアによると、1日のデモを阻止するため、最大4000人の警官が動員されるという。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

〔情報BOX〕-次期FRB議長指名のウォーシュ氏、

ビジネス

次期FRB議長にウォーシュ氏指名、トランプ氏「利下

ビジネス

米国株式市場=下落、ダウ179ドル安 次期FRB議

ワールド

ガザ南部のラファ検問所、2月1日に再開 イスラエル
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 2
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中