ニュース速報

ワールド

韓国中銀、予想通り25bp利下げ 今年のマイナス成長見込む

2020年05月28日(木)14時29分

 5月28日、韓国銀行(中央銀行)は28日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の0.50%とした。2017年11月にソウルで撮影(2019年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 28日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は28日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、過去最低の0.50%とした。利下げは今年2度目で、全会一致の決定だった。

25bp利下げは市場の予想通りだった。

中銀は今回、今年の経済成長率見通しを2月時点の2.1%からマイナス0.2%に下方修正。これは1998年のアジア通貨危機以来、最悪の水準。

今年のインフレ率見通しについては0.3%とし、従来見通しの1.0%から引き下げた。

中銀の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は会見で、国債買い入れを拡大する用意があると表明。「長期債利回りの変動が大きくなる場合、市場の安定化に向けて積極的に国債を買い入れる」と語った。

総裁はまた、「利下げによって、現在の政策金利は実効下限に近接している」と発言。追加緩和の必要性については言及を避けたが、一部のアナリストは緩和サイクルが終了した可能性があると受け止めている。

韓国中銀は政府と一体となって、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた企業への流動性供給を行っている。中銀は3月に50bpの緊急利下げを実施、6月まで無制限の資金供給オペを行うと発表。

政府は新型コロナ対応として245兆ウォン(1979億ドル)規模の景気対策を打ち出し、第3次補正予算も用意している。

市場では、中銀が成長率見通しを引き下げ、李総裁が国債買い入れ拡大を示唆したことを受け、国債先物が上昇。3年債先物(6月限)は0.13ポイント高の112.25となった。

メリッツ証券の債券ストラテジスト、Yoon Yeo-sam氏は「中銀は、マイナス成長見通しさえ示し、できることをすべてした。きょうの利下げで、0.25%への追加利下げ観測が浮上している」と語った。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン情勢、木原官房長官「石油需給に直ちに影響との

ワールド

茂木外相、「核兵器開発は決して許されない」 米攻撃

ワールド

米・イスラエルがイランに大規模攻撃、体制転換視野に

ワールド

中国、イラン攻撃の即時停止要請 米・イスラエルに懸
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    「努力が未来を重くするなら、壊せばいい」──YOSHIKIが語った創作と人生の覚悟
  • 3
    【クイズ】世界で最も「一人旅が危険な国」ランキングが発表に...気になる1位は?
  • 4
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 5
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 6
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 7
    【クイズ】サメによる襲撃事件が最も多い国はどこ?
  • 8
    トランプがイランを攻撃する日
  • 9
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 10
    インフレ直撃で貯蓄が消える...アメリカ人の54%が「…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中