ニュース速報

ワールド

世界のエネ投資、今年2割減 コロナで過去最大の落ち込み=IEA

2020年05月27日(水)14時16分

 5月26日、国際エネルギー機関(IEA)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界のエネルギー投資が2020年に20%前後、額にして4000億ドル減少し、過去最大の落ち込みを記録するとの見通しを示した。写真は風力発電の設備。ロシアのウシャコヴォで25日撮影(2020年 ロイター/Vitaly Nevar)

[パリ 27日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界のエネルギー投資が2020年に20%前後、額にして4000億ドル減少し、過去最大の落ち込みを記録するとの見通しを示した。

このエネルギー投資の大幅な落ち込みがエネルギー安全保障やクリーンエネルギーへの移行に深刻な影響を及ぼす恐れがあるとIEAは警告している。

各国政府は新型コロナ感染症を封じ込めるために導入した封鎖措置の段階的解除に着手している。

IEAによると、今年初めには、世界のエネルギー投資は2020年に2%増え、6年ぶりの大幅増加になると予想されていた。2019年の世界全体の投資総額は1兆8000億ドルだった。

IEAのビロル事務局長は「世界のエネルギー投資の歴史的な落ち込みは多くの理由から深刻な問題だ」とした上で、「雇用や経済的機会の喪失、そして経済が回復すれば必要になるかもしれないエネルギー供給も失われることを意味する」と指摘した。クリーンエネルギーへの移行も打撃を受けると述べた。

IEAによると、エネルギー需要の減少と価格の下落により、政府やエネルギー業界の収入は2020年に1兆ドル以上落ち込むと予想されている。

2020年に石油・ガスへの投資は3分の1近く減少する見通しで、石油への投資がこの水準にとどまれば、2025年の世界全体の供給は日量900万バレル近く減ることになり、需要がコロナ危機前に水準に戻れば明らかに市場がタイト化するリスクがあるという。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米政権、ハーバード大を提訴 「入試の人種考慮巡る捜

ワールド

五輪=CAS、「追悼ヘルメット」のウクライナ選手の

ワールド

ウクライナ、中国外相に招待申し入れ ロとの戦闘終結

ワールド

トランプ氏、ゼレンスキー氏に行動要求 和平機会逃す
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中