ニュース速報

ワールド

サンダース氏がネバダで圧勝、バイデン氏2位 米民主党候補者選び

2020年02月24日(月)11時11分

米民主党は22日、西部ネバダ州で党員集会を開き、サンダース氏が勝利を確実にした。写真はテキサス州での集会で22日撮影。(2020年 ロイター/Callaghan O'Hare)

[ノースチャールストン(米サウスカロライナ州) 23日 ロイター] - 11月の米大統領選挙に向けた候補者選びで、民主党は22日、西部ネバダ州で党員集会を開いた。中間集計によると、左派サンダース上院議員が他の候補を大きく引き離し、勝利を確実にした。バイデン前副大統領が2位につけ、ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長、ウォーレン上院議員と続いている。

全管区の投票データ(中間集計、70%)によると、サンダース氏は48%の票を確保、中道候補のバイデン氏は21%と大きな差がついているものの2位となっている。同じく中道のブティジェッジ氏は13.6%で3位、ウォーレン氏は4位にとどまっている。

同党候補者選びの第1、2戦の舞台で白人党員が中心だった中西部アイオワ州、東部ニューハンプシャー州と異なり、ネバダ州の党員構成は年齢や人種などが多様で、調査会社エディソン・リサーチによると、サンダース氏は若者、中高年、ラテン系、労組員、高学歴の白人女性層などから幅広く支持を集め、従来よりも層が広がっているという。

サンダース氏は、ニューハンプシャー州の予備選に続き、ネバダでも首位に立った。同氏は、「我々は世代と人種の違いを超えて結束している。我々の勝利はネバダだけでなく、全米に広がるだろう」と勝利宣言した。

一方、アイオワとニューハンプシャーで劣勢だったバイデン氏は2位という好結果を確保し、11月にトランプ大統領と対峙する同党候補者としての指名に望みをつないだ形となった。

ブティジェッジ氏は、ネバダ州党員集会の得票が15%を下回れば、同州の代議員を獲得できない可能性がある。

同氏の陣営は23日、ネバダ州民主党支部に書簡を送り、期日前投票の集計結果に食い違いがあると指摘。最終結果を発表する前に期日前投票のデータを公表し、誤りがあれば修正するよう求めた。

ロイターが確認した書簡の中で、ブティジェッジ氏の陣営幹部は「2位と3位が僅差であることを踏まえ、最終結果を公表する前にこうした措置をとるよう求める」とした。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、中国との協力と日本との同盟「両立可能」

ワールド

ゼレンスキー氏、米に新たな和平案提示 「領土問題な

ビジネス

9月の米卸売在庫、0.5%増 GDPにプラス寄与か

ワールド

タイ首相、議会解散の方針表明 「国民に権力を返還」
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキャリアアップの道
  • 2
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれなかった「ビートルズ」のメンバーは?
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 5
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 6
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナ…
  • 7
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎…
  • 8
    ピットブルが乳児を襲う現場を警官が目撃...犠牲にな…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中