ニュース速報

ワールド

メキシコ、ボリビアのモラレス前大統領の亡命受け入れ

2019年11月12日(火)14時01分

 11月11日、メキシコ政府は、選挙を巡る不正疑惑への抗議デモ拡大と軍の辞任要請を受け、前日に辞任したボリビアのモラレス大統領(写真)の亡命を認めた。写真はボリビアのエルアルトで9日撮影(2019年 ロイター/Manuel Claure)

[メキシコ市 11日 ロイター] - メキシコ政府は11日、選挙を巡る不正疑惑への抗議デモ拡大と軍の辞任要請を受け、前日に辞任したボリビアのモラレス大統領の亡命を認めた。

メキシコのエブラルド外相は記者団に対し、モラレス氏の命が危険にさらされていると述べ、亡命承認は亡命者を長年受け入れてきたメキシコの伝統の一環だと説明した。

同外相はツイッターで、モラレス氏が既にメキシコ政府の航空機に乗っていると明らかにし、機内で膝の上にメキシコ国旗を広げているモラレス氏を撮影した写真を投稿した。

反米主義の強硬左派で14年間政権の座にあったモラレス氏は10月の大統領選で再選を決めたばかりだったが、選挙を巡る不正疑惑で抗議デモが拡大し、軍も辞任を求めていた。

ボリビアではモラレス氏の辞任後も混乱が続いている。

モラレス氏の辞任を受け、中南米の左派諸国は同氏への支持を相次いで表明していた。メキシコは今回、モラレス氏の亡命を受け入れることで、中南米における左派指導者の支援拠点としての地位を固めつつある。

エブラルド外相は、メキシコ政府は10日のボリビアでの出来事は軍が憲法に違反して大統領に辞任を求めた「クーデター」とみなしていると述べた。

米政府高官は匿名を条件に、モラレス氏がボリビアを去ることが同国の安定につながることへの期待を示し、メキシコ政府が同氏の亡命を受け入れることにトランプ政権は反対しないと語った。

ただ、実際に同国が安定するかどうかを見極めるには時間がかかり、モラレス氏がメキシコに亡命した後、ボリビアにいる自身の支持者らにどのようなメッセージを送るかに大きく左右されるとの見解を示した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

EU首脳、米中との競争にらみ対策協議 競争力維持へ

ビジネス

トランプ政権、対中テック規制を棚上げ 米中首脳会談

ビジネス

仏サノフィ、ハドソンCEOを解任 後任に独メルクの

ビジネス

英GDP、第4四半期は前期比0.1%増 通年は1.
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 7
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 10
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中