ニュース速報

ワールド

中国、米エンティティー・リストを注視へ 「自国の権利守る」

2019年10月22日(火)16時57分

 10月22日、中国工業情報省は、複数の中国IT(情報技術)企業に対する制裁につながった米国の「エンティティー・リスト」を注視し、中国の権利と利益を守るために適切な措置を講じると表明した。北京で5月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

[北京 22日 ロイター] - 中国工業情報省は22日、複数の中国IT(情報技術)企業に対する制裁につながった米国の「エンティティー・リスト」を注視し、中国の権利と利益を守るために適切な措置を講じると表明した。

エンティティー・リストに指定された企業は米政府の許可なく米国から部品などを購入することが禁止される。

工業情報省の報道官は記者ブリーフィングで、「中国は米中間の貿易摩擦を開かれた寛大な心で見る」と述べた。

また、中国は扉を閉鎖して盲目的に自国の技術に頼ることはせず、海外の産業発展からのデカップリング(分断)も進めないと強調した。

通信、インターネット、自動車セクターを外資に対してさらに開放していく方針も示した。

習近平国家主席は、「中国製造2025」と銘打ち、航空宇宙、ロボット、半導体、AI(人口知能)、新エネルギー車など10の戦略分野で高度化を図る方針を掲げている。しかし、米はそうした政策が、米国の著作権や企業秘密の組織的な窃取につながっていると批判。米中貿易戦争が激化し、習指導部は「中国製造2025」を脇に置かざるを得ない状況となっている。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

和平枠組みで15年間の米安全保障を想定、ゼレンスキ

ワールド

中国軍、台湾囲み実弾射撃伴う大規模演習演習 港湾な

ワールド

トルコでIS戦闘員と銃撃戦、警察官3人死亡 攻撃警

ビジネス

独経済団体、半数が26年の人員削減を予想 経済危機
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中