ニュース速報

ワールド

サウジアラビアで女性の運転が解禁、抑圧の象徴に風穴

2018年06月25日(月)10時53分

 6月24日、サウジアラビアで、女性の自動車運転が解禁された。イスラム教国として非常に保守的な同国で、長く女性抑圧の象徴とみなされていた問題に風穴が開いたことになる。車を運転して通勤する女性。ジッダで撮影(2018年 ロイター/Zohra Bensemra)

[リヤド 24日 ロイター] - サウジアラビアで24日、女性の自動車運転が解禁された。イスラム教国として非常に保守的な同国で、長く女性抑圧の象徴とみなされていた問題に風穴が開いたことになる。

今回の解禁は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が原油依存度の高い経済からの移行と閉鎖的社会の開放を目指す改革を主導する中で、2017年9月に父親であるサルマン国王が指示したもの。

同日未明、警官が見守る中で東部アル・コバールの街を運転した女性会社員のサマー・アルクサイビさんは「きょうは素晴らしい日」と喜び、後部座席を指して「私たちは昨日、あそこに座っていた」と話した。

同国西部ジッダで、自ら車を運転して出勤した心理学者のサミラ・アル=ガームディーさん(47)は「これは私たちの権利であり、ついに手にした。社会が次第に受け入れていくのは、時間の問題だ」と話した。

サウジアラビアでの女性の運転禁止は、昔から国際的な批判を集めてきた。解禁は、同国の新たな進歩の証として西側諸国に歓迎されている。

ただ、運転禁止に反対していた女性権利活動家の一部に対する取り締まりも同時に行われた。女性が初めて合法的に路上で運転できるようになった一方、こういった活動家らは獄中にいる。

外国での免許を持つ女性による国内免許への切り替えが今月から始まるなか、新しいドライバーはまだ少ない。内務省の広報官は何件のライセンスが発行されたか、詳細について明らかにしなかったが、権利を持つ女性約900万人のうち12万人から申請があったと述べた。

このうち大半が、国営の新しい教習所で訓練を受ける必要があり、2020年までに300万人の女性が運転を始めるとみられている。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

中国、香港国家安全法の対象範囲を組織にも拡大=報道

ビジネス

米ボーイング、米国内の大幅人員削減を週内に発表へ=

ワールド

情報BOX:新型コロナウイルスを巡る海外の状況(2

ビジネス

20年度の市中向け国債発行210兆円台、PD導入後

MAGAZINE

特集:コロナ不況に勝つ最新ミクロ経済学

2020-6・ 2号(5/26発売)

意思決定の深層心理から人間の経済行動を読み解く── コロナ不況を生き残るため最新の経済学を活用せよ

人気ランキング

  • 1

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危機だ」パッテン元総督

  • 2

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 3

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 4

    「9月入学」は教育グローバル化のチャンス そもそ…

  • 5

    経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ

  • 6

    新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2…

  • 7

    新型コロナで5400人が死亡、NJ州高齢者施設で繰り返…

  • 8

    台湾の蔡英文総統「香港の人びとに必要な援助を提供…

  • 9

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 10

    「検査と隔離」もウイルス第2波は止められない 米専…

  • 1

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 背景には韓国の国民性も?

  • 2

    東京都、新型コロナウイルス新規感染14人に急増 緊急事態宣言解除の目安、3項目中2項目が基準下回る

  • 3

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危機だ」パッテン元総督

  • 4

    カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男…

  • 5

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 6

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 9

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 10

    新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること

  • 3

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 4

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

  • 7

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 8

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 9

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 10

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!