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マレーシア中銀総裁が辞任、前政権の1MDB疑惑巡り新たな離職者

2018年06月06日(水)23時47分

 6月6日、マレーシア中央銀行のムハマド・イブラヒム総裁は辞表を提出、マハティール首相(写真)はこれを受理したことを明らかにした。クアラルンプールで5月撮影(2018年 ロイター)

[クアラルンプール 6日 ロイター] - マレーシア中央銀行のムハマド・イブラヒム総裁が6日、マハティール首相に辞表を提出し、受理された。ナジブ前政権下で創設された政府系ファンド「1MDB」の汚職疑惑に絡む人事とみられる。

首相は後任について早急に国王と協議するという。

関係筋2人は5日、ロイターに対し、マレーシア政府がムハマド氏に代わる新総裁の任命について協議を行っていると明らかにした。[nL3N1T73ML]

マハティール首相は「後任はまだ決めていない。発表前にアゴン(国王)の承認を得る必要があるためだ」とし、後任人事を協議するため新内閣が国王に早急に面会する考えを示した。

マレーシアでは、マハティール氏の首相就任以降、前政権に近いとみられる高官らの解任が続いている。

ムハマド氏は2016年5月に中銀総裁に就任。5年の任期途中での退任となった。

関係者2人がロイターに語ったところによると、後任の総裁候補には、2016年11月に任期終了で退任した元副総裁のノル・シャムシア・ユヌス氏が含まれている。

マハティール首相は今週、検事総長や反汚職委員会のトップを解任。証券取引所トップの交代も検討されているとの観測があるが、閣議の議題にはなっていないという。首相は、1MDBの資金洗浄疑惑の捜査も再開している。

アジア開発銀行の首席エコノミスト、ジャヤント・メノン氏は、不透明感により市場が短期的にネガティブに反応するかもしれないが、中銀の変革は総じてポジティブだと指摘。「説明責任や透明性に優れた政権システムが長期的にできれば、こうした結果は市場の信頼感にとって良い兆しだ」と述べた。

*内容を追加して再送します。

ロイター
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