Tetsushi ‍Kajimoto

[東京 19日 ロイター] - 内閣府が19日発表した昨年11月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比11.0%減の8839億円だった。3カ月ぶりの減少で、減少幅は2020年4月の12.2%減以来の大きさだった。ロイターの事前調査では同5.1%減と予想されており、結果はこれを大きく下回った。

前年比は6.4%減だった。

11月は9月、10月にみられた100億円を超える大型案件の剥落もあり、製造業、非製造業ともにマイナスとなった。内閣府は、機械受注の判断を「持ち直しの動きがみられる」で据え置いた。3カ月移動平均が0.2%減と小幅な減少にとどまったことを踏まえた。

製造業は、前月比10.8%減。業種別では、原子力原動機を含む非鉄金属が66.6%減と3カ月連続のマイナスとなり、全体を下押しした。そのほか⁠、鉄鋼(37.9%減)、電気機械(20.3%減)も大きく減った。

非製‍造業は、前月比10.7%減少。業種別では、運輸・郵便業が24.7%減と、前月の鉄道車両等の大型案件の影響が剥落した。金融保険業は32.6%減。電子計算機などの受注減が響いた。前月にみられたDX(デジタル投資)関連‍の社内基幹システムの高度化に関する受注増の反動‍もみられた。

外需は5.3%増と、10月の同21.8%減から‍増加に転じた。

「機械受注は一段落したとみるが、企業の設備投資欲は衰えておらず今後も底堅く推移するだろう」と農林中金総合研究所の南武志理事研究員は分析する。ただ、トランプ米大統領のグリーンランドを巡る姿⁠勢などから「先行き世界経済は極めて不透明になっており、今後日本企業の設備投資に与える影響につい⁠ては要注視」とも述べた。

機械受‍注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されているが、民間エコノミストは振れの大きい統計として注意を促している。

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