ニュース速報
ビジネス

英統計局、労働市場調査刷新を延期の可能性 中銀政策に影響も

2024年12月04日(水)11時16分

 12月3日、英統計局は、新しい労働市場調査への移行が2027年まで遅れる可能性があると発表した。写真はラッシュアワーに英ロンドンの金融街へ向かう人々。2022年10月撮影(2024 ロイター/Henry Nicholls)

Suban Abdulla William Schomberg

[ロンドン 3日 ロイター] - 英統計局は3日、新しい労働市場調査への移行が2027年まで遅れる可能性があると発表した。これは、経済におけるインフレ圧力を見極めようとしているイングランド銀行(英中央銀行)にとって課題となる。

統計局は、コロナ禍以降、調査への回答を得るのに苦慮しており、労働市場の測定方法を全面的に見直している。

中銀は政策金利決定において、統計局の労働市場データに依存している。ベイリー総裁は先週、雇用状況の全体像が不明瞭であることは「重大な問題」と述べた。

今年2回の利下げ後、中銀は次回の利下げのタイミングを検討する上で国内の労働市場を注視している。

統計局によると、新しい「変革された労働力調査(Transformed Labour Force Survey)」がいつ開始されるかについては「複数のシナリオ」があると説明した。

このプロセスに関する最新情報の中で、「現在の品質を巡る懸念を考えると、2025年半ばの移行はもはや現実的ではない」とし「移行期間を最小に抑えるための選択肢を引き続き検討している」と説明した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:ウクライナ和平協議、忘れられたロシア政治

ビジネス

ステランティス、28年までに仏生産台数を11%削減

ワールド

香港、火災調査で独立委設置へ 修繕工事監督も対象

ビジネス

米政権、チップレーザー新興企業xLightに最大1
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯終了、戦争で観光業打撃、福祉費用が削減へ
  • 2
    【クイズ】1位は北海道で圧倒的...日本で2番目に「カニの漁獲量」が多い県は?
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 5
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 8
    中国の「かんしゃく外交」に日本は屈するな──冷静に…
  • 9
    600人超死亡、400万人超が被災...東南アジアの豪雨の…
  • 10
    メーガン妃の写真が「ダイアナ妃のコスプレ」だと批…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中