韓国、株空売り禁止を来年3月解除へ
9月12日、韓国の金融規制当局、金融委員会(FSC)のキム・ジュヒョン委員長は、来年3月に株式の空売り禁止を全面解除する方針を示した。写真は2023年3月、ソウルで撮影(2024年 ロイター/Kim Soo-hyeon)
[ソウル 12日 ロイター] - 韓国の金融規制当局、金融委員会(FSC)のキム・ジュヒョン委員長は12日、来年3月に株式の空売り禁止を全面解除する方針を示した。
韓国はコロナ渦で世界の金融市場が不安定化した2020年3月に株の空売りを禁止した。その後、規制が一部緩和されることもあったが、23年11月には一部外資系銀行による違法取引を受けて再び全面的に禁止した。禁止は今年6月末までだったが、不正な取引慣行を検知するシステムを整備するため25年第1・四半期に延長されていた。
キム委員長は、政府が進める資本市場改革に関連し、相対的に低位に置かれている国内上場企業の価値向上を目指す「企業価値向上プログラム」に大手財閥が積極的に参加することを望むと述べた。企業価値向上に向けた計画を当局に提出したのは、800社以上の上場企業のうち現代自動車や金融会社など9社という。
不動産事業融資についてはソフトランディングを予想する一方、貯蓄銀行の財務リスクや増加する家計債務を十分管理する方針を示した。
また来週の米連邦準備理事会(FRB)の政策決定が国内金融市場に及ぼす影響を注視すると述べた。