ニュース速報
ビジネス

日経平均は続伸、3万6000円回復 米ハイテク株高や円安を好感

2024年08月13日(火)16時11分

 8月13日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比1207円51銭高の3万6232円51銭と続伸して取引を終えた。写真は2月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1207円51銭高の3万6232円51銭と続伸して取引を終えた。国内の連休中の米ハイテク株高や、為替の円高一服を好感する動きが優勢だった。上昇幅は今年2番目となり、2週間ぶりに心理的節目の3万6000円を回復した。

日経平均は465円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大した。寄与度の高い半導体関連やハイテク株が指数を押し上げ、高値圏でもみ合いながら徐々に水準を切り上げた。東京エレクトロンやアドバンテスト、TDKといった寄与度の高い半導体関連やハイテク株の上昇が指数を押し上げた。ドル/円が147円後半へと円安に振れたことや、時間外取引の米国株先物がしっかり推移したことが相場を支援した。

ひとまず落ち着いた動きとなった一方、「ボラティリティーはまだ高水準で、平時には遠い」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との慎重な見方は根強い。イランのイスラエルに対する報復攻撃への懸念や、南海トラフ地震の臨時情報(巨大地震注意)への警戒感がくすぶっており「3万6000円付近では戻り待ちの売りが出やすい」(国内運用会社ファンドマネージャー)との声があった。

来週に米国で経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が予定されている上、今週は米国の消費者物価指数(CPI)や小売売上高といった重要指標の発表が控えており「米国要因で振らされやすい時間帯に入ってくる」(酒井氏)との見方もあった。

TOPIXは2.83%高の2553.55ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.83%高の1314.2ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆9725億0000万円だった。東証33業種では、値上がりは保険や電気機器、証券など32業種、値下がりは空運の1業種のみだった。

直近の決算など個別材料での物色が目立った。楽天グループやMS&ADインシュアランスHD、ゼンショーHLDGは大幅高だった。一方、花王は軟調。リクルートHLDGや任天堂はさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.59%高の581.92ポイントと、5日続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1342銘柄(81%)、値下がりは284銘柄(17%)、変わらずは20銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 36232.51 +1,207.51 35490.5 35,476.

8 79─36,23

2.51

TOPIX 2553.55 +70.25 2508.78 2,508.2

4─2,553.

55

プライム指数 1314.20 +36.17 1291.09 1,291.0

9─1,314.

20

スタンダード指数 1190.05 +24.67 1172.49 1,172.4

9─1,190.

05

グロース指数 750.26 +25.63 729.12 729.05─

750.65

グロース250指数 581.92 +20.14 565.44 565.34─

582.23

東証出来高(万株) 209376 東証売買代金(億円 49725.0

) 0

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三菱自、30年度に日本販売1.5倍増へ 国内市場の

ワールド

石油需要、アジアで伸び続く=ロシア石油大手トップ

ワールド

イタリアが包括的AI規制法承認、違法行為の罰則や子

ワールド

ソフトバンクG、格上げしたムーディーズに「公表の即
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中