ニュース速報

ビジネス

インドネシア中銀、今月の金利据え置き示唆 市場安定化へ介入

2023年10月04日(水)14時18分

インドネシア中央銀行のデストリ・ダマヤンティ上級副総裁は4日、過去の利上げが物価の安定維持に十分な効果があるとの見方を表明し、今月の会合で政策金利を据え置く姿勢を示唆した。写真は2016年7月、ジャカルタで撮影(2023年 ロイター/Iqro Rinaldi)

Stefanno Sulaiman

[ジャカルタ 4日 ロイター] - インドネシア中央銀行のデストリ・ダマヤンティ上級副総裁は4日、過去の利上げが物価の安定維持に十分な効果があるとの見方を表明し、今月の会合で政策金利を据え置く姿勢を示唆した。

昨年8月から今年1月まで実施した計225ベーシスポイント(bp)の利上げは「物価の伸びを安定的に保ち、同時に融資拡大を促進するのに十分だとわれわれは考えている」とセミナーで語った。

中銀は債券と通貨ルピアへの売り加速を食い止めるため、2022年以来となる国債買い入れを実施した。ルピアは4日の取引で昨年12月30日以来の安値となる1ドル=1万5640ルピアを付けた。

10年債利回りは7.067%と、昨年11月以来の高水準を記録した。

副総裁は、市場の不安定な動きは外部要因、とりわけ米連邦準備理事会(FRB)高官によるタカ派的発言によるものだと述べ、インドネシア経済は「全く問題ない」とした。

中銀は18─19日に金融政策決定会合を開く。市場では9カ月連続で政策金利を5.75%に据え置くとの予想が大勢だ。

別の当局者によると、中銀は3日にドルの需給を管理するため外国為替市場に介入した。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米政権文書、アリババが中国軍に技術協力と指摘=FT

ビジネス

エヌビディア決算にハイテク株の手掛かり求める展開に

ビジネス

トランプ氏、8月下旬から少なくとも8200万ドルの

ビジネス

クーグラー元FRB理事、辞任前に倫理規定に抵触する
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 2
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃度を増やす「6つのルール」とは?
  • 3
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 4
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 7
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    「腫れ上がっている」「静脈が浮き...」 プーチンの…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中