ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=横ばい、S&Pとナスダックは週間で3月以来の大幅下落

2023年09月23日(土)06時22分

米国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。2022年3月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場はほぼ横ばいで取引を終えた。今週は指標10年国債利回りが16年ぶり高水準を更新し、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な見通しを示すなどしたことを受け、波乱の1週間だった。主要3指数はほぼ横ばいで推移したが、終値は小幅下落となった。

S&P総合500種とナスダック総合は週間の下落率が3月以来最大となった。

ホライゾン・インベストメンツでポートフォリオ・マネージメントを担当するザカリー・ヒル氏は「今週は、FRBのメッセージと楽観的すぎる株式投資家との衝突があった。週を通じての株価の動きは、その現実を消化するためのものだった」と語った。

一方、ダコタ・ウェルスのシニア・ポートフォリオ・マネージャー、ロバート・パブリク氏は「ソフトランディングに不利に働く要因は多くあり、FRBはそれを思い起こす必要がある。金利を上げれば、景気後退に追い込まれる可能性がある」と述べた。

S&P500の主要11セクターでは、情報技術とエネルギー以外が下落した。一般消費財の下げがきつかった。

フォード・モーターが1.9%上昇。全米自動車労働組合(UAW)は22日、同社との交渉に実質的な進展があったとした。

ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードは1.7%上昇。英国の競争・市場庁(CMA)は22日、米マイクロソフトがアクティビジョンの買収認可を取得するために提示した改善策について、買収認可への「扉を開く」ものだと表明した。

PDDホールディングスや電子商取引大手JDドットコム(京東集団)など中国企業の米国上場株は2─4%上昇した。景気回復の兆しを好感した。

アリババは5.0%急伸。同社の物流部門が早ければ来週にも香港市場への新規上場(IPO)申請を計画しているとブルームバーグが報じた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.12対1の比率で上回った。ナスダックでも1.29対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は94億7000万株。直近20営業日の平均は100億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33963.84 -106.58 -0.31 34077.0 34156.1 33947.

8 5 24

前営業日終値 34070.42

ナスダック総合 13211.81 -12.18 -0.09 13287.1 13353.2 13200.

7 2 64

前営業日終値 13223.99

S&P総合500種 4320.06 -9.94 -0.23 4341.74 4357.40 4316.4

9

前営業日終値 4330.00

ダウ輸送株20種 14987.92 -70.12 -0.47

ダウ公共株15種 871.27 -3.09 -0.35

フィラデルフィア半導体 3365.29 +26.44 +0.79

VIX指数 17.20 -0.34 -1.94

S&P一般消費財 1267.40 -11.17 -0.87

S&P素材 493.72 -0.62 -0.13

S&P工業 861.67 -2.95 -0.34

S&P主要消費財 742.89 -3.52 -0.47

S&P金融 561.05 -4.19 -0.74

S&P不動産 217.26 -1.57 -0.72

S&Pエネルギー 685.48 +1.06 +0.15

S&Pヘルスケア 1518.09 -2.93 -0.19

S&P通信サービス 222.24 -0.20 -0.09

S&P情報技術 2908.04 +7.56 +0.26

S&P公益事業 321.67 -0.52 -0.16

NYSE出来高 9.22億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32305 + 35 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 32265 - 5 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア海軍副司令官が死亡、クルスク州でウクライナの

ワールド

インドネシア中銀、追加利下げ実施へ 景気支援=総裁

ビジネス

午前の日経平均は小幅続伸、米株高でも上値追い限定 

ビジネス

テスラ、6月の英販売台数は前年比12%増=調査
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 8
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 5
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中