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パキスタンGDP、23年度は0.29%増の予想=年次経済調査
2023年06月09日(金)10時56分

パキスタンの2023会計年度(6月まで)の国内総生産(GDP)伸び率が0.29%になる見通しであることが、8日公表の年次経済調査で示された。写真は、パキスタン・カラチの中心部の遠景。2020年4月26日に撮影。(2023年 ロイター/Akhtar Soomro)
[8日 ロイター] - パキスタンの2023会計年度(6月まで)の国内総生産(GDP)伸び率が0.29%になる見通しであることが、8日公表の年次経済調査で示された。目標の5%を大きく下回った。
同国は記録的な高インフレのほか、昨年の洪水被害や国際通貨基金(IMF)の支援が棚上げになっていることを受け景気が低迷している。
ダール財務相は調査公表に伴う記者会見で、0.29%の成長率は現実に達成し得る水準だと述べた。
5月までの平均インフレ率は前年比29.2%。4・5月のインフレ率は過去最高に達し、アジアでも最高となった。
調査は、パキスタンのインフレ率が国際商品価格や世界的な供給混乱、洪水による作物被害、通貨相場下落、政治の不透明感にけん引されていると指摘した。
4月までの年度の財政赤字はGDP比4.6%で、前年の4.9%から小幅に改善した。
基礎的財政収支は990億パキスタンルピーの黒字となった。