ニュース速報

ビジネス

日銀の長期金利目標、年内に微調整の余地=IMF

2023年04月16日(日)17時26分

 国際通貨基金(IMF)の対日審査責任者を務めるラニル・サルガド氏は15日、、日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)について、国内賃金が持続的に上昇する見通しが強まっており、年内に長期金利目標を微調整する余地があるかもしれないと述べた。写真は植田和男日銀総裁。ワシントンで13日撮影(2023年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ワシントン 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の対日審査責任者を務めるラニル・サルガド氏は15日、ロイターとのインタビューに応じ、日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)について、国内賃金が持続的に上昇する見通しが強まっており、年内に長期金利目標を微調整する余地があるかもしれないと述べた。

サルガド氏は今年の春闘について、予想を上回る結果で日本の賃金ダイナミクスに変化が生じている可能性があると分析。中小企業が賃上げに追随するか、企業が来年以降も賃上げを継続するかに注意が必要だと述べた。

同氏は「われわれの見解では、世界的なショックが起きない限り、来年の春闘もかなり良い結果になるはずだ」と発言。

インフレ率2%の持続的な達成がまだ視野に入っていないため、超金融緩和政策を維持する必要があるが、日銀がインフレ率と賃金上昇率の持続的加速に自信を持てれば、長期金利目標を微調整できるとの見方を示した。

同氏は短期金利がゼロか小幅なマイナスである限り、長期金利目標を微調整しても緩和的な金融政策を維持できると発言。

年内に長期金利目標を微調整できる条件が整う可能性があるかとの質問には「われわれの個人的な見解はイエスだ」とし「(日銀に対して)その点を考えるようすでに助言している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ハイチ、ギャングの襲撃で少なくとも70人死亡=人権

ワールド

レバノンでインドネシア国連要員3人死亡、イスラエル

ビジネス

2月小売業販売額は前年比-0.2%=経産省(ロイタ

ワールド

メキシコは利下げ打ち止め近い=中銀総裁
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 4
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 9
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 10
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中