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金が2000ドル超え、22年3月以来の高値 銀行部門への懸念根強い

2023年03月20日(月)18時10分

 金の現物価格が20日の取引で1%上昇し、昨年3月以来の高値を付けた。写真はロシア・クラスノヤルスクで2015年6月撮影(2023年 ロイター/Ilya Naymushin)

[20日 ロイター] - 金の現物価格が20日の取引で1%上昇し、昨年3月以来の高値を付けた。スイスの金融機関UBSが金融市場の安定化に向けクレディ・スイスの買収を発表したが、世界の銀行部門に対する懸念は根強く、金価格は朝方の下げから上昇に転じた。

0747GMT(日本時間午後4時47分)現在、金現物価格は1%高の1オンス=2007.30ドル。朝方は1%下げていた。米国の金先物は2%高の2012.50ドル。

金価格は、今月の米シリコンバレー銀行の破綻後、安全な逃避先を求める資金の流入で10%急伸している。

IGのマーケットアナリストは「リスク環境は脆弱な状態で、市場参加者は最近の当局の措置でさらなる銀行破綻を食い止められるか完全には納得できていない。このため、現在の金の強気トレンドが転換するにはかなりの時間がかかる可能性がある」と述べた。

市場は今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決まる確率を66%と予想している。

同アナリストは「FOMCを控え、金に対しては慎重ながらも楽観的な見方が強まる可能性がある」と述べた。  

ロイター
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