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イタリア、来年の経済成長予測を下方修正 財政は改善へ
9月28日、イタリアのドラギ政権は、来年の経済成長予測を2.4%から0.6%に下方修正した。写真はミラノで2016年1月撮影(2022年 ロイター/Stefano Rellandini)
[ローマ 28日 ロイター] - イタリアのドラギ政権は28日、来年の経済成長予測を2.4%から0.6%に下方修正した。エネルギー価格の高騰が背景。ただ歳入の拡大で財政は改善する見通し。
今年の経済成長予測は3.3%。上期の高成長を受けて4月時点の3.1%から上方修正した。
25日の総選挙を受けて誕生するメローニ新政権は、公約した減税などで景気が刺激されると判断すれば、就任直後に新たな予測を公表する可能性がある。
公的債務の対名目国内総生産(GDP)比は、記録的なインフレで低下する見通し。原油・ガス価格の高騰で付加価値税・物品税の収入も拡大している。
今年の財政赤字予測はGDP比5.1%。従来予測は5.6%だった。23年の予測も3.9%から3.4%に修正された。
これにより、メローニ新政権は財政赤字を従来予測以上に増やさなくても、今年と来年にGDP比0.5%前後に相当する規模の経済対策を打ち出せる。
今年の公的債務残高の予測はGDP比145.4%。従来予測は147.0%だった。23年は143.2%に低下する見通し。